広島自治体問題研究所
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2018年7月号  読者ページ

 (2018/06/25)
 

目 次
事務局として気になった記事にコメントを載せます。一緒に読み合わせしましょう。
●特集● 鉄路・地域公共交通を考える
•人口減少時代に向けた地方鉄道の役割と存続・再生に向けた提言 ―JR北海道問題を端緒として― 武田 泉
 鉄道問題の法的体制と旧国鉄時代から国鉄分割民営化の失敗の問題など、JR三島(北海道・九州・四国)会社の経営困難の現況が示されています。鉄道の上中下分離論など新しい言葉ができています。曖昧にしてはいけない課題です。
JR北海道の路線廃止と地域対応 ―鉄路は地域発展に不可欠― 小田 清
 1987年4月に国鉄が6旅客1貨物会社に「分割・民営化」されて、このときのJR三島は、金利政策での赤字解消を行ってきたのです。金融政策の悪化が、悲惨な現状を作り出しました。しかしJRを公共施設とは見ない法的対応を早期に解決しないと、自助努力だけでは再生は見込めません。元来、安定的な交通の確保は憲法に保障された国民の権利であり、政府が公的インフラ施設として整備しなければならないものです。
JR日高線の復旧を 黒字赤字論を超えて鉄道存続の願い 村井直美
 日高鉄道が護岸の被害でその復旧をJRはしないと切り捨てています。上下分離での解決が待たれます。また、全廃止路線で、バス運行が出されていますが、このことで地域が復活することはない、「鉄道がなくなって栄えた町はない」と言われます。交通権を持つ国民の声を集め、早期に解決しなければ、廃線になります。
•第3の時代を支える新たな鉄道政策を求める ―JR北海道問題を契機に提起されるべきこと― 長南進一
 鉄道政策が第3の時代に入っていると、この文章で改めて認識しました。鉄道を公的インフラと位置づけても、地方自治体任せではどうにもなりません。道路、港湾、空港と同じ位置づけ、同じ財政処置=地方交付税措置を適用することです。
•北勢線存続・再生に向けた連携 ―沿線を住みたいまちへ、誇れるまちへ― 安藤たみよ
 北勢線とは、私鉄近鉄株式会社の路線がこの様に支援復活しているとはと思いました。終着駅までの区間を活用する住民のこの鉄道への誇りを今後どう生かしていくのかを見ると、一体的な活動を支える基礎があるのです。それは自治体を動かすことだった。
•書評 村田隆史 著 『生活保護法成立過程の研究』 森山
 この本を読んで元気になるとは、また生活保護法の成立過程(1950年施行)に問題があったとは、権利抑制的側面が法に組み込まれていることだと、初めて知りました。ぜひ読んでみたいと思います。
•地方独立行政法人による窓口業務の包括的処理の問題 榊原秀訓
 窓口業務に地方独立行政法人を当てはめることが、果たして民間業務としてのメリットとなるか、多くの制約がある窓口での市民と行政のやりとりを考えると、自治体が直接事務する方が、スムースではないかと言われてきた。窓口業務の民間委託の限界について述べられています。
•住民の発信に応えて医師が赴任 ―秋田県・鹿角地域の取り組み― 鈴木土身
 『医療がなくなるということは、もうこの地域には住めないということだ』正にこの言葉が地域を動かしたようです。どのくらいの人の結合を自治体が支援するのか。事務局の熱心さの感動します。
•革新都政の守護者柴田徳衛さんを偲ぶ 宮本憲一
 美濃部都政でのゴミ戦争、財政戦争の総指揮者だった柴田先生の御冥福をお祈りします。
•柴田徳衛先生の思い出 礒野弥生
 柴田先生の原点が、戦争、とりわけ特攻隊を送り出す基地で暗号解析などの体験だったとは。平和の信念がやはり貫かれたことでしょう。
•第60回自治体学校in福岡 現地から 「憲法をまもり、いかす」という今日の国民的大事業に、実践的にも直接大きく貢献するもの 宮下和裕
 憲法第8章としてなぜ「地方自治」が組み込まれたか、憲法3原則との関係が確認されています。その実践の場が自治体学校です。
●新連載●
My My公民館 @公民館ってどんなイメージ? 中村亮彦
 千葉県君津市の公民館主事の方が、公民館の役割について簡潔に述べています。広島市の公民館主事の人はどんな事を市政白書で書きますか。
●連載●
•おんなのRun62 「被災地責任」としての女たちの記録 樋熊憲子
 新潟大震災を経験した女性の集まりの活動報告ですが、日常生活から非日常生活になる時、日常時に予想される体制を整えることを目指されているのかと思いました。『防災・減債は』日常的対策ですね。
@NEWS これでいいの?自治会・学校がふるさと納税で寄付集め 編集部
 今はやりの故郷納税で特異な寄付集めで、全国的な問題であることを挙げています。この故郷納税は、市の財源を減らすことになり、地方交付税の基準収入額減にカウントされるとか。税負担の公平性を狂わす元凶になり、改めて、適正な税収入を考えることが必要ですね。
•ス・ス・メ「議会改革」実践 第4回 めざす議会像、改革課題を住民に示す 寺島 渉
 議会改革とは住民自治の発展と強く相伴っているものだと思います。長野県飯綱町の活動を見て学び、また今回は、議長の選出と役割について述べています。名誉職ではないのですから、住民決定過程を知らせていくことが必要です。
•人口減少時代の地域政策 第4回 「人間」の可能性に向き合う 坂本 誠
 今回から都市部での人口減少・高齢化問題が挙げられていますが、住居問題が都市部での課題だと掲げられています。このことは広島市でも公営住宅の在り方などで同じ状況だと思います。参考に。「人口」ではなく「人間」に向く合う、行政を作ることですね。
•知らない☆知りたい憲法 第4回 豊かな世界観を共有するいのちのとりで憲法 井上英夫
  今回の勉強は、今裁判で闘っている、生活保護切り下げ、年金引き下げの同志に送られた基本的宣言です。この文章を読み再度元気に闘ってください。『憲法25条が改憲されている』と、自民党憲法改正案は、基本的人権の項を削除しており、恩恵の時代1874年へ戻すものです。
Jつうしん
•史跡さんぽ37
•おいでよ28 南牧村 長谷川最定
•編集後記



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