日本共産党 中森辰一
 

   
 
生活福祉資金貸付制度について

(2008/10/29)

中森議員
 就学資金貸し付けについて。低所得世帯の子どもを高校や大学に進学させたいと考えるときに学資などの資金を支援する奨学金制度がある。無利子の奨学金は相当に学力が高い一部の生徒しか利用できないというふうに変わっており、殆どは有利子の奨学金を借りなさいとなっている。
しかしながら今日の青年の状況は、本会議でも述べたが学校を卒業しても半数は、派遣など非正規雇用で自立さえ困難な場合が多い。大学卒業の場合は奨学金を借りても400万円近い借金を背負って卒業することになる。子どもたちの「学びたい」という意欲に応えるために、無利息の範囲を広げる必要がある。
 その場合、利用できれば非常にありがたい制度がある。それが、生活福祉資金貸付制度の中の就学資金貸付と就学支度金貸付で、卒業後は返済開始まで半年間の据え置き期間があって、なおかつ無利子で貸付を受けることができる。
世帯の所得基準は生活保護基準の1.7倍までで相当広い範囲をカバーしている。広島市は独自の奨学金制度を持っていないのだから、この制度は大いに利用してもらえるように考えるべきだと思うがどうお考えか。

健康福祉企画課長
 生活福祉資金貸付制度は、県の社会福祉協議会が実施主体の事業。市の社協、各区の社協では、その窓口業務を担っている。生活福祉資金は原則として、他の制度の利用が困難な場合に貸付を行うことを基本にしている。
ご指摘の、本制度の就学資金貸し付けと奨学金、特に有利子の奨学金貸与との関係は、委員ご指摘のような考え方というか、無利子の生活福祉資金貸し付けを活用するという考え方も理解できるので、制度実施主体である広島県社会福祉協議会に現在の運用実態を詳しく聞きながら運用の改善を図る余地があるかどうか協議したい。

中森議員
 私は、広島市の行政としてこの制度は大いに利用できるように努力する必要があるのではないかということを、今質問した。まあその点では県にその方向で申し入れもしていきたいと言われたが、ぜひやっていただきたい。もう一度言うが、実はこの制度は、あるんだけれども殆ど利用されていない。なぜかといえば、大学に入るときに、さっき言った有利子の奨学金というのがあって、これを優先的に利用することになっている。「有利子の奨学金を申し込んで、何らかの理由があって使えないという場合は来てください」ということになっていて、しかし実際は有利子の奨学金で、ダメだということは殆どないから、だからこの生活福祉資金は殆ど利用されていない。
 しかし、何のために無利子の制度があるのかよく考えていただきたい。有利子があって、それに対して無利子というのが別にある。「無利子の方を優先的に使ってください」というのが本来は当たり前の話ではないか。「無利子が使えない事情の人は有利子を使ってください」となるべきで、今の運用は全く逆になっている。
せっかくある制度が逆の発想になっているために殆ど利用できない実態になっている。これは制度として欠陥だ。市としてこの点をきちんと指摘して制度の運用改善に強く取り組むことをお願いしたい。


 
 
 
     

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