日本共産党の辻つねお議員は10月29日の決算特別委員会で、教員が休暇をとっても長期間、代員がつかない問題で対策を強化することを求めました。
2週間以上未配置、最大124日
昨年度、病気休暇で2週間以上代員教員が配置できなかった件数は小学校69件、最大は竹原市の177日でした。同じく中学校は40件で呉市の124日でした。 事前に休暇が分かっている産前休暇でも小学校43件、中学校10件で、最大の遅れはどちらも百日以上です。 対策を質問した辻議員に対し、山田哲也 教職員課長は「大学訪問などの従来の取組に加え、今年から教員求人フェアを県内11カ所で開催、東京のUIターン説明会で広報している」と説明しました。
10年前から続いている
辻議員は「このような教育に穴が空く事態が10年前から続いており、改善しない原因は何か」と質問、同課長は「学校の負担がかからないようしっかり取り組む」と答えるにとどまりました。 辻議員は「4月に、定数内臨時的任用者を5年間で2%減少させ新規採用者を増やす計画が出されたことは一定評価するが、教育に穴が空く事態は変わっていない。予算も増やし、対策の強化が必要」と要求しました。
格差を広げるものにならないことが大切 9月に出された公立高校入試改革素案について質問しました。推薦試験を廃止して一般入試と統合し、生徒自身が「自己PR書」を作り、全員が面接を受けるーなどが示されており、内申書の見直しは現在の中学2年生から、推薦試験の廃止はその翌年から実施されます。 辻議員は「校長だけでなく現場の先生や保護者の意見を取り入れ、格差を広げるものにならないことが大切」と要望しました。
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