辻つねお議員は7月22日の創造的復興・県土強靭化対策特別委員会で、2018年7月の西日本豪雨災害の公共土木施設や農業施設の復旧の遅れについて質問しました。 6月末の復旧工事の進捗状況は、農地・農業用施設が30.7%、林道施設が45.9%、公共土木施設が42%です。 呉市の農地災害復旧工事は特に遅れており、着手済3%、完了2%(7月3日呉市資料)しかありません。辻議員の聴き取りでは、@呉市安浦町市原地区では、治山堰堤の工事をするといいながら全く進まないA呉市天応の大屋川は、川幅を広げる改修工事が遅れていて田畑の復旧が全く手つかずーーという状況です。 辻議員は「復旧が進まない原因は何か」と質問、公共工事について木村成弘技術企画課長は「工事の不調・不落が依然として発生。労働力不足による工事稼働率が低下し、事業進捗が遅れている」と回答。農林分野については、池田浩之ため池・農地防災担当課長が「工事規模が小さく地権者との調整に時間がかかるものが多い」と答えました。 県の今後の見通しは、「今年中の完成を目指すが、一部来年度にずれ込む」とのことで、辻議員は「再度災害をおこさないためにも、工事の早期完了に全力をあげるべきだ」と要求しました。
東広島市、2人死亡したがけ崩れ。「水を流す水路を作っていなかったことが原因」との指摘
東広島市河内町で7月14日に発生し、2人が死亡した崖崩れについて、辻議員は「原因をどう分析しているか」と質問。県は20日、東広島市、広島大学の専門家と調査をしており、山本悟司砂防課長は「長雨により土壌に雨がたまりどこの斜面も崩れるギリギリの状態になっていた」など説明しました。 辻議員は「住宅上側の県道を通って流下してきた大量の表流水が急斜面を伝って流下し、道路の法面を崩壊させた。水を流す水路を作っていなかったことが原因という別の専門家の指摘があるが、どう考えるか」と質問しました。同課長は「構造上、管理上の問題があるとは聞いていない」と答えるにとどまりました。 辻議員は「台風や豪雨はまたくる。いずれにしても早急に対策をするべきだ」と要求しました。
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