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日中友好市民講座第30回 終了しました

2014/07/12

講演中の丸田氏
日中友好市民講座第30回 −違いに向き合う日中関係・歴史と現在− は盛況のうちに終了しました。ご参加の皆さん、ありがとうございました。


 7月12日 10時〜12時、国際会議場研修室で開催された広島支部主催の市民講座には40名が参加し、丸田孝志氏(広島大学総合科学部教授)の講演「違いに向き合う日中関係−歴史と現在」に耳を傾けました。準備した会場が一杯になる盛況ぶりは、現在の危うい日中関係を憂えながらも、なんとか良い関係に変化させたいと願う市民の熱い気持ちが表れているようでした。

 日中友好協会広島県連合会・山田会長の挨拶に始まり、丸田氏の講演は約1時間半、途中休憩なしで行われましたが、切り口の新鮮さ・内容の深さで聴衆の関心を奪い、時間を短く感じるほどでした。

 講座の内容は3部からなり、「中国と日本の社会/村社会と関係社会」「中国における『公』と『私』」「国民国家・帝国主義の時代からグローバル化へ」と広視野から中国と日本の違いを掘り起こす内容でした。

 中国の人は日本人に比べて、国家に対してドライなとらえ方をする。不安定な国よりも個人や仲間の成長・成果追及する。それはアクティブな行動につながる。という説明には大きくうなずく姿が見られました。
 毎日のようにマスメディアに登場する中国脅威論と崩壊論の両極。強圧的な国家は隣国にとっては脅威ではあっても、個人的なネットワークで自らを守る能力を高めている中国の人々の自由さは、国家の崩壊をはらんでいる不安にもなっている。この人々の自由さこそ、実は日本人にとって脅威であり憧憬でもあるように感じました。
中国人的な日本人、日本人的な中国人が混在する社会になると面白いのでは?と考えると、ちょっと気持ちが軽くなった講座でした。

 会場には病気療養中の三戸眞治事務局長と夫人の姿も見られ、日中友好への強い気持ちがうかがえました。

 参加された皆さん、ありがとうございました。

 
熱心に聴講する参加者

車椅子で参加の三戸事務局長と夫人

 

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