広島自治体問題研究所
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2024年9月号

 (2024/08/23)
 
編集局より
都市公園は、だれもが自由に、アクセスでき、利用・享受できる市民の共有財産(コモン)です。その公園が、民活という名の企業による公園づくりによって、市民が自由に交わり、活動できる場から、企業の「稼ぐ場」に変えられようとしています。企業による公園づくりは、緑地空間を破壊し、都市環境を悪化させ、さらには、「地球沸騰化」を加速させます。 いま、人々が自由に利用でき、管理できる共有財産としての公園を再創造していくことが緊急の課題となっています。 本特集は、企業に貢ぐ「稼ぐ公園」への変貌にメスを入れるとともに、コモンとしての公園を取り戻そうと立ち上がった、市民の取り組みにスポットを当てます。
目次
●特集●コモンとしての公園が奪われる─「稼ぐ公園」から住民主体のまちづくりへ
〇いま、公園が、危ない!─企業による公園づくりを検証する 岩見良太郎
〇コモンとしての都市公園 遠州尋美
〇都市沸騰危機における市民によるオアシスのつくり方 糸長浩司
〇北山エリア開発から京都府立植物園を守り、1万人アリーナを頓挫させた市民の運動 森 吉治
〇「大学誘致ありき」で市民の命と人権を守れるのか─市街地に残る貴重な王子公園の役割を考える 堀口清志
〇豊かな生態系が構築された葛西臨海水族園の森を、未来の世代へ 服部至道
〇120年の森「日比谷公園」を守るということは市民の命を守るということ 高橋康夫
〇東京・墨田区の公園マスタープラン見直し、公園再整備 西 恭三郎
〇消費型「にぎわい」から脱却し豊かな環境を取り戻そう 大槻博司
〇シリーズ 〈検証〉2024年能登震災 第6回 災害ケースマネジメントの必要性と能登半島地震での展開 菅野 拓
〇シリーズ デジタル行政改革の行方 第3回 医療DX推進は医療現場にどのような矛盾を広げているのか 白石桃佳
●連載●
〇汚された水─PFASを追う 第7回 このまま日本は世界の潮流から取り残されるのか 諸永裕司
〇暴走する大阪万博─維新・政府の虚妄を斬る 第7回 万博の破綻と維新・凋落の兆し なぜ維新は関西万博に固執するのか 中山 徹
〇自治体問題研究所第64回定期総会報告
〇書評 全国小さくても輝く自治体フォーラムの会、自治体問題研究所編『住民に身近だからこそ輝く自治の軌跡』 田開寛太郎
〇Jつうしん にいがた自治体研究所 ブックレット『能登半島地震が明らかにしたものは』発行 福島 富
〇自治の風─石川から 第4回 能登半島地震と農業(上)─迅速な水と食料支援 宮岸美則
〇編集後記
 

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