広島自治体問題研究所
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GDP vs 市民のくらしと経済 ―アベノミクス600兆円の虚と実―
 

 (2016/05/27)
 
報告
講師:佐中 忠司 (広島大学名誉教授)

 5月22日、広島自治体問題研究所主催で、「市民公開講座「GDP vs 市民のくらしと経済」が広島市南区で26名の参加で開かれました。
 安倍首相が、日本の経済成長の成果を追い求めるために、盛んにGDP600兆円の達成を掲げているが、アベノミクスで行われる政策内容には、軍事費の膨張があり、国民の生活向上で上がっていくものではないことが批判されました。
また先生は、経済の発展の中身として、人間らしく働き生きること、真の豊かさ、富の内容を十分に分析していくことを提唱されました。
 ブータンでの幸福の基準をどう見るか、世界一貧乏な国の大統領の言葉など、私たちに身近な例を挙げながらも、マルクス経済学の分野を含め、販売された生産物の消費がその後の過程でどのような意味合いを有するかについての本格的な分析が、いまだほとんど手つかずの状態に近い、と、今後の理論の発展に期待されていました。
 感想文には、
〇経済学は知らない世界、いきなり高度でしたが、わかりやすい言葉で、一生懸命されました。政府のおかしさを見る力、チェックするために選挙の大切さを感じます。
 〇講演のテーマと実際の講演の内容がかけ離れているように感じた。アベノミクスの政策がどのように具体的に市民のくらしに影響しているのか知りたかった。
〇最初の方は良くわからなかったのですが、(経済の知識もない)、よいお話だと思いました。GDPのことも、そんなもの(軍事費)まで入れて何の意味があるのかと思いました。大きく見せても、国民生活に目が向かなければ私たちには何の意味もありません。やはり経済は人の営み、政治学は国民のために働いてほしいと思います。ありがとうございました。
 〇政府等がマスコミを使用してのGDPのまやかしが分かりました。でも前半のマルクスや先生の概念や、近経の特徴概要についての表(資料)もつけてください。
 などがありました。
 先生にはこれからも、広島自治研副理事長として頑張っていただき、理論研究と私たちの教育をお願いいたします。事務局
 

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