広島自治体問題研究所
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岩国米軍基地拡張問題の今

 (2016/11/11)
 
オバマはここに滞在し、広島平和公園へ
  さる11月4日、広島自治体問題研究所事務局3人は、先の渡辺治氏の講演でも、平和とくらしの問題をクルマの両輪として活動することの強化が、当面の大きな課題だと指摘されるなか、広島の暮らしに一番近い 「岩国米軍基地の今」の取材を行い、平和・防衛問題と地域の暮らしの問題の現状を視察しました。
 岩国在住:吉岡光則氏
 当日は、岩国基地問題に詳しい、山口県平和委員会会長の吉岡光則さんに、ご案内をいただきました。吉岡さんは、この間「基地イワクニの行政問題」を出された本田博利さんと山の裁判、海の裁判等を通じて、米軍岩国基地拡張問題をつぶさに監視されており、それらの原告団にも、関与されてきました。
 研究所と岩国問題の関わり
 広島自治体問題研究所は、この岩国米軍基地拡張問題については、機関誌「ひろしまの地域とくらし」に何回かの報告を掲載てきました。近年は10.23の回広島自治体学校では、米軍基地に係る地方自治体財政の問題のレポートをお願いし、月報11月号では、「沖縄辺野古高裁判決と地方自治」と題して、基地問題、防衛問題は国の専管事項であるとし、地方自治体の反対行政行為に対する不当な判決について、理事長の村上先生から、解説文を掲載しております。
 いつの間にかの基地生活
 岩国米軍基地周辺の案内を乞い、解説を聞く中で、今、岩国市民の生活と、国防問題である米軍基地拡張問題が、いまだすっきり市民の側に説明されぬまま、「いつの間にか、米軍機の騒音の中で生活し、これが当たり前のこととして」眠らされている実態を、感じました。
 騒音と引き換えのアメ
 私たちが滞在したほんの数時間の間ではありましたが、米軍機の艦載機発着訓練による騒音は、すさまじいものがあり、これが通常の生活あると、思わされていることの憤りを感じました。しかし、防衛予算から出される、基地交付金により、公共財の拡充と保育所支援など、「アメ」が大量に、麻薬として日常生活を脅かしているのだとも感じました。
 
 一方、歴史の見える丘から見たとき、岩国の街がまさに膨張する軍事基地の片隅に追いやられて、生活圏がしぼんでいる一方、米軍関係者の生活は、思いやり予算でもって、縦横無尽に、保障されていることを知りました。
 基地拡張反対のたたかいは
 この現地調査で一つ支えになったのは、吉岡さんをはじめ、岩国を愛する人たちの運動で、当初の米軍用地として、愛宕山全体を使用する計画が、一部公共施設の設置に置き換わり、住民の福祉に役立つよう転換されていることは、運動された方々の成果であり、まだ完成していない米軍関係者住宅用地の縮小に、今後とも頑張ってもらいたいものです。
 
 国防問題は、地方自治問題と切り離せない問題であることを、私たち住民は声を大きく張る権利と義務があると思います。民あっての国であり、生活とくらしを重視する国であって初めて住んでよかったと言えるのではないでしょうか。
 不断の努力と声
 いま、日本中をアメリカ軍の自由な使用をゆるすために、ガイドラインが改正されていますが、具体的な課題での対決を、国民の権利として、日常不断に訴えていきたいものです。
 岩国の問題は、広島においては、県北・宮島での騒音問題をはじめ、川上・秋月の弾薬庫・呉の軍港化、と私たちの生活の回りに深くかかわっており、日常的に平和を脅かすものばかりあることを改めて感じた現地視察でした。

岩国の吉岡光則さんには、お忙しいところご案内いただき大変ありがとうございました。
 
 
吉岡さんから説明を聞いて質問をしています。
DL:32.pdf

(岩国基地Q&A岩国平和委員会 0827-31-7097
.pdf)

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