広島自治体問題研究所
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いま問われる民主政治の姿
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、命とくらしを守る問題と経済活動の整理

 (2020/06/02)
 
コロナ対策に向けてのドイツ首相のあり方
 新型コロナ対策に向けてドイツの首相が次のような言葉を発しています。
「本日は、現下の状況における首相としての、また政府全体としての基本的考えをお伝えするため、このように通常とは異なる形で皆さんにお話をすることになりました。開かれた民主主義のもとでは、政治において下される決定の透明性を確保し、説明を尽くすことが必要です。私たちの取組について、できるだけ説得力ある形でその根拠を説明し、発信し、理解してもらえるようにするのです。」https://www.bundesregierung.de/breg-de/themen/coronavirus/-this-is-a-historic-task-and-it-can-only-be-mastered-if-we-face-it-together--1732476
このために国民の協力を声高に呼び込んでいます。ぜひこの呼びかけにドイツ国民は勇気を奮ってコロナ対策に答えたものでしょう。
 しかし、安倍首相の言葉は、私たちには心に響かなかった。このような首相の元で、日本国民は考えたことでしょう。自らの命は自らが守る。このようにして外出を控え、大感染は今は収まっているのです。
安倍首相のコロナ対策と経済対策 
 このコロナウイルスの研究が進むにつれ、複雑怪奇な行動をとるウイルスに、少し油断を起こさせる政府行動が、4月に発表されています。「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」について」(https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/2020/20200407_taisaku.pdf)について、どう私たちは判断すべきでしょうか。
 一般的にはもう限界の自粛になっていると、ここでこのような対策を取り、経済活動を復活させるなら、救われるのではないか。
 この報告書はそう願って出されているのではないか。しかし、この計画書の経済対策が、@感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療薬の開発、A雇用の維持と事業の継続、B次の段階としての官民を挙げた経済活動の回復、C強靱な経済構造の構築、D今後への備え、を5つの柱としていることに、また今までの安倍内閣の性格からして大きな疑問が出てくる。  
 感染症対策における、現場の実態を科学的に把握する計画がない。中小企業事業者、経済弱者に対する雇用の補償するものの提示がない。今までの官民の協力関係を推進してきた反省がない。強靭な経済構造がこれからの時代に出来るとは思えない。今後の備えを誰が決めるのか、予備費の増額を提示して安倍首相の都合の良い施策をしようとしているに過ぎない。などなど大きく問題を抱えた提言です。
新型コロナが問う日本と世界
 このような信頼がない方針を出している事態を、私たちはどう対応することになるのだろうか。フィンランドに詳しい堀内さんの同国の取り組みと今後のあり方について、インタビュ―がのっています参考にしてください。https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-05-29/2020052903_01_1.html
 日本でもコロナ禍は、いろいろなことを考え直し、変えていくチャンスではないでしょうか。一人ひとりが人間らしいゆとりを持った働き方、生き方ができる、ジェンダー平等で女性が差別なく活躍できる、いざとなったら最低限の生活が保障される…。そういう社会に変えていくことが、政治に信頼感を高めることにつながるのではないでしょうか。(堀内都喜子談)
 今やるべきことは、新型ウイルスの現況を把握し、どのような事態であるのか科学的に分析することです。早期に実行を行わせるために、全国知事会などは、声を上げなければ実施があやふやになり、第2波の大きな波に日本は落ち込んでしまいます。
 また、地域自治体の取り組みを慎重に追いながら、適時反省を繰り返し、国の動向に左右されず団体自治の行動を、住民自治で支えていくように、情報公開、透明性を明らかにしていきましょう。
 また、科学者たち、山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信(https://www.covid19-yamanaka.com/index.html)のさまざまな提言に声を連ねながら、世界の科学的な分析を身近に取り込みながら、進歩した対策を、率先して命とくらしを守る施策を各自治体が実施できるよう支援していきましょう。全地方自治体の情報の共有を拡げて行きましょう。https://www.jichiken.jp/wp-content/themes/jichiken02/assets/download/covid/against-covid-19.pdf 自治体問題研究所:自治体の新型コロナ対策5月29日更新
 今回のコロナウイルスに関する、シンポジュームで、新型コロナウイルス感染と民主主義の力 日本国憲法が示す公衆衛生社会への道を池上洋通先生が新世界と題して講演を行っておられます。憲法に基づく政治を掘り起こすことで、現段階を改めて行く道筋が示され、改めて、安倍首相の改憲の考え、施策の早期打開をしなければと訴えておられます。https://bit.ly/35GojdP
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(ドイツ首相のコロナ対策発言.docx)
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(★新型コロナウイルス感染と民主主義の力.pdf)
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