日本共産党の河村晃子広島県議は6月30日の県議会建設委員会で、工事再開が強行された広島高速5号線二葉山トンネル(広島市東区)の問題について県の姿勢をただしました。
同トンネル工事は、JR広島駅北側の住宅地(同区牛田東地区)真下をシールドマシンを使って掘っていましたが、その住宅地の地表面に異常隆起と沈下が起き、昨年12月から工事を中断。相次ぐ外壁の亀裂や騒音、振動などの被害、沈下の原因も不明なまま、6月29日に工事を再開。工事再開直前に行われた説明会(25、26両日)に「質疑応答の時間が十分確保されていない」ことを理由に、地元住民の出席はわずか2人でした。
説明会の欠席を決めた住民や、工事再開の撤回を求める署名に応じた249人の「住民の思いをどう受け止めているのか」と迫る河村氏に対して、道路企画課の南博高課長は「送迎用タクシーを用意するなど多くの方に説明会に来てもらうよう努めた」と答え、署名については一切触れませんでした。
河村氏はさらに、工事再開にあたり、これまでの異常隆起や沈下はリセットし、変位後の地表面を基準にするとの変更に「住民は同意していない。同意がないままの工事強行は許されない。湯崎県知事は現場に出向いて直接住民と話し合うべきだ」と力を込めました。
広島市安佐南区上安の産廃処分場、福山沼隈道路、県営住宅の問題についても質疑しました。
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