広島県議会の建設委員会で4月19日、日本共産党の河村晃子県議は、広島高速5号線二葉山トンネル工事について質疑しました。
県と広島市が出資する広島高速道路公社は同トンネル1・8qの内1・4qをシールドマシンを使い2018年から工事を開始。マシンやカッターの故障で何度も中断し、住宅地に振動・騒音の被害を与え、全体の8割に到達しました。
学識経験者で構成する施工管理委員会を5月8日に開き、地表面沈下の収束を判断するための計測方法について意見を聴取します。 河村議員は「同委員会の意見は必ず住民に報告してほしい」と要望。南博高道路企画課長は「必ずしも住民合意を得ることになっていない」と答えたので、河村議員は「住民の合意を得て方針を決めるべきだ」と強調しました。
被害の訴えが続いているしこれからが難所の工事
河村議員の質問で、トンネル工事被害の通報が牛田住宅団地を通過するまでは123件、通過後は約10件と判明し、「住宅を抜けた後も被害が続いている。これから工事をするところは石英の含有率が3割を超える難所だ。工事の状況は必ず県議会に報告を」と求めました。
工事の追加費用、JVに毅然とした対応を
また、受注者である大林・大成・広成建設工事共同企業(JX)が、トンネル工事の追加費用について調停を申請していた「中央建設工事紛争審査会」から3月27日付けで調停打ち切りの通知があった問題では、「工事の増高分は仕様書の通りJV負担となるよう毅然とした対応をすべき」と主張しました。
公契約条例の制定、免許手続きの不正処理も質問
この他@建設工事等の入札・契約制度の改正にあたり、下請けや一人親方の適正賃金などを決めて元請け業者に支払いを義務付ける「公契約条例」の制定A公有水面埋立法に基づく免許手続きの不正処理についての報告―を求めました。
|