日本共産党の河村晃子広島県議は28日、県議会6月建設委員会で、県が進める大型道路事業の福山沼隈線の中止を求めました。
同事業は、2号線バイパス福山道路と接続し福山市中心部と沼隈町方面を結ぶ高規格道路で、交通渋滞緩和などが目的です。草戸町から熊野町までの約4.5`で、総事業費は390億円。2000年から工事を開始、進捗は8割で、完成時期は未定です。 6月県議会には、9億6800万円の同道路の改良工事が計上されました。
河村議員は「道路完成後の福山沼隈線の予想交通量は4万6千台で非常に多い。現在開通している部分の一日交通量は」との質問に、下隠俊作道路整備課長は「2万6千台」と回答。河村議員は「今の2倍の交通量になる。渋滞解消どころか、逆に渋滞を作ってしまう」と批判しました。
さらに、河村議員は「福山沼隈線と接続する福山道路は市街地の16`区間は事業化すらできていないし、事業化しても宅地が多いため家屋移転に相当な年月と費用がかかる。完成した頃には人口減少し、新たな道路は必要性がなくなるのでは」と主張。また、「同市赤坂バイパスは右折れレーンの増設で渋滞が半減した。大型道路を作らなくても部分改良で渋滞は解消出来る」と提案しました。
この他に、県営住宅の指定管理料について、パークPFI、広島高速5号線について質疑しました。
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