広島市安佐南区上安(かみやす)町の「不適切な盛り土」の上に上安産廃処分場(エクイスグループ)が拡張されている問題で、県から「盛り土」の崩落対策工事が必要と表明されたことを受け、日本共産党の藤井敏子県議は19日、広島県議会農林水産委員会で質疑しました。
この「盛り土」は、2021年の静岡県熱海市で発生した土石流災害後に全国で行われた緊急調査で危険性が明らかになりました。県は昨年から、安全性の調査を開始。今年11月、地下水排水対策や崩落防止対策が必要と結論を出し、対策工事の実施は広島市に引き継ぐとしました。
4年前から住民や地質学の専門家とともに現地調査を行い、市議会で追及も繰り返ししてきた藤井氏は、「今回県が対策工事を表明したのは大きな成果」だとしつつ、対策工事の早期実施を要望しました。
また、盛り土の所有者が不明であり、盛り土が保安林を違法に埋め立てられている疑念があることを指摘し、「県は保安林保全の責任者として、問題の解決に当たる」よう要求しました。
白石勝也治山担当監は「対策工事とともに、盛り土の所有者と保安林の問題について、市と協力して調査していく」と答えました。
|