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鞆交通量調査の結果 交通渋滞がないことなど判明
2007/12/03
実行委員会の一員として調査に参加する辻県議(手前左)
広島県と福山市がすすめる鞆(とも)港埋立て・架橋事業に反対する個人や団体でつくる「住民による交通量調査実行委員会」(大井幹夫代表)は12月3日、独自調査の結果について「交通渋滞どころか、混雑すら起きていない」と記者会見で発表しました。私は実行委員会が同日市内で開いた報告会に参加しました。昼と夜の2回開いた報告会には、のべ40人が参加されたそうです。報告の中身を紹介します。
1、調査の目的
鞆町における通過交通量割合、渋滞の実態把握、騒音の現況把握
2、調査の概要
@調査実施機関 滑ツ境総合研究所
A調査日 07年11月7日(水)6時〜20時(14時間)
B交通量調査
鞆町内で約2`離れた2地点を通過する乗用車のナンバープレートや台数を記録。
C通過時間調査
鞆町内の道路を実際に自動車で走行し通過に要する時間を時間ごとに記録。
D騒音現況把握調査
道路端に面する住居のある地点の騒音の現況を、普通騒音計で記録。
3、調査結果
鞆町元町会館での事前打ち合わせ
@交通の実態と将来交通量の見通し
交通渋滞はみられず、現実的な将来交通量は一日2,000台程度
・通過時間は8分超、7分超がそれぞれ一回(全体の1.5%)にすぎず、他は4〜6分台でほぼ一定。2`以上の走行に対してせいぜい2、3分の違いしかなく、「慢性的な交通渋滞」はもとより「交通渋滞」そのものが存在しないことが分かった。
・通過交通は14時間で1,364台。交通量の多い福山市中心部へ向かう割合は14.8%とごくわずかで残りは鞆地域内で発している。
・計画交通量が7,300台/日と大きいのは、実際には存在しない渋滞が存在することを前提として、交通の配分計算をしていると考えられる。実体を踏まえれば、大型車混入率5%が仮に10%になったとしても12時間交通量にして1,260台程度にすぎない。計画交通量7,300台/日、5,492台/12時間には遠くおよばない。2,000台/日を下回る程度が現実的な将来交通量と思われる。
A騒音の現状について
騒音は悪化する
・昼間の等価騒音レベルは西側地点で64.0dB(A)、東側地点で60.4dB(A)であった。将来は、路肩端では70dB(A)を超え、官民境界(自転車歩行者道路端)でも67.5dB(A)を超える高い騒音レベルが予想された。現況と比べ、極めて大きく悪化する結果であることがわかった。