広島県議会生活福祉保健委員会に所属する日本共産党の辻恒雄議員は、19日に開かれた同委員会で、特別養護老人ホームを増設するよう要求しました。 医療介護保険課の調査によると2017年4月1日現在、県内の特養ホーム239施設(定員数1万2479人)の入所申込者数は8819人。そのうち半年から1年以内に入所が必要な申込者数が2636人となっており、辻議員は「緊急を要する人が、こんなにいる現状は放置できない」と指摘しました。 一方、県の第7期高齢者プランの特養ホーム入所定員整備目標数は、2020年度までの3年間で826人。 辻議員は「緊急を要する2636人もいるのに、3年間で826床増やす計画で、待機者が解消するのか。何人分が不足するのか」と質問。同課の熊野智(さとる)課長は「各市町の意向調査では、他の施設でも対応可能との回答がある。特養を整備するとなると、各市町の介護保険料引き上げに跳ね返ってくるので、見極めながら対応したい」と答えました。 辻議員は「9000人近い方が申し込んでも入所できず、2、3年待たないといけないと聞いているが、保険あって介護なしという状態ではないか」と批判。「待機者に見合う整備水準に引き上げられるよう市町とも協議して進めてほしい」と要求しました。
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