日本共産党 広島県議会議員
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本郷産廃処分場 許可取り消しを (生活福祉・農林水産委員会 11月19日)

2024/11/22

三原市の産業廃棄物の最終処理場から出た水が、汚れ具合を示す指標の基準値を超え、業者が県から4回目となる指導を受けた問題について19日、日本共産党の河村晃子議員は県議会生活福祉保健委員会で「度重なる基準超え、事業者の許可を取り消すべきだ」と要求しました。

 JAB協同組合(東京)が設置した同処分場では、今年8月に廃棄物に浸透した水から基準値を上回る鉛を検出、さらに10月末には基準地の7・5倍のBOD(水質汚染)が確認されました。県は今月11日、事業者に対して処分場への搬入と埋立を中止するよう求める4回目の行政指導を行いました。
 河村議員は「基準値超え、搬入停止、指導と再開が繰り返されており、住民は業者不信、行政不信になっている」と批判しました。

 河村議員の「今回の水質汚染の原因特定は、事業者任せではなく県も調査すべきではないか」と要求に、波谷  一宏産業廃棄物対策課長は「専門家にも相談しながらどのような調査が可能なのか検討したい」と初めて従来の検査以上の内容を述べました。

 同処分場は2022年9月に開始し、水質が悪化、周辺の農家・住民が県に許可取り消しを求めて提訴し一審は住民が勝訴し、現在高裁で係争中です。
 河村議員は「設置許可を出した県にも責任がある。県はただちに裁判を止め、事業者へ許可取消処分をするべきだ」と主張しました。

農林水産委員会では藤井議員が質問

 この問題について、藤井議員も農林水産委員会で質疑。処分場周辺には水田が広がっていますが、9月、10月の周辺水路検査では農業用水質基準の3倍のCODがから検出されています。
 藤井議員は「農家は米の作付けを諦めるなどの実害が出ているにもかかわらず、事業者からは一度も説明も謝罪もない。産廃事業者として資格がない」と事業者の許可取り消しを求めました。

 
 
子ども医療費助成を18歳までに (請願、9月24日)

2024/09/27

請願署名の提出
広島県内の障害者団体や保険医協会、新婦人など13団体でつくる「子どもと重度障害者の医療費の無料化を求める連絡会」は24日、県庁を訪れ、中本隆志議長宛ての「子ども医療費の無料化と対象年齢拡充、所得制限の廃止を求める請願」と5749筆の署名を提出しました。藤岡耕二代表ら8人が参加。日本共産党の藤井敏子、河村晃子両県議が同席しました。

 請願は、全国では医療費助成制度の拡充が進む一方、広島県では2004年から20年間もの間、未就学児のまま据え置かれ、さらに所得制限で範囲を制限し、一部負担金も課しているとのべ、「すべての子どもが医療を受ける権利が損なわれることがないよう」と訴え。18歳までの拡充を求めています。

 参加者からは「あと29億円の追加予算で18歳までの対象年齢の拡大と窓口負担無料が可能だ。ぜひ実現してほしい」と求めました。応対した中本議長は「財政上厳しいが、要望はよくわかります」と答えました。
 
 同様の請願は17年12月議会から6回連続で継続審査となりましたが、19年3月、任期切れで廃案に。20年9月議会には6167筆の請願署名が再提出されるも否決。河村氏は「皆さんの要望は切実で、ぜひ実現させたい」と話しています。

 
 
米不足の対応を 国に備蓄米の緊急放出を求めよ (農林水産委員会、藤井議員、9月12日)

2024/09/13

 日本共産党の藤井敏子広島県議は12日、広島県議会農林水産委員会で、米不足問題を取り上げました。

 藤井議員は、8月下旬から店頭から米がなくなっていることに「主食である米が買えなくなるのは異常事態。出始めた新米は割高だ。政府に備蓄米を放出するよう県からも働きかけてほしい」と要求。農業経営発展課の出原寛之課長は「備蓄米放出は大凶作時に審議会に諮り大臣が決定する。今は民間に在庫がある」と答えるのみでした。

 藤井議員は「現に、消費者は米が買えずに困っている。根本的には国のこれまでの減反政策に問題がある。ミニマムアクセス米の輸入を止めて米の国産自給体制を守ること、米の価格保証と所得補償を国に求めてほしい」と要望しました。

 三原市本郷町の産廃処分場排水による農業用水の汚染問題では、鉛が検出され事業停止命令が出ても産廃事業者から周辺住民に対する説明や謝罪がないことを指摘し、「そもそも廃棄物処分業をする資質にかける。三原市や県民環境局とも連携し、県民の立場で対処してほしい」と求めました。

 
 
訪問介護の困難な実態を把握し公務ヘルパーの検討を (9月12日、生活福祉保健委員会、河村議員)

2024/09/13

 日本共産党の河村晃子広島県議は9月12日、県議会生活福祉保健委員会で、訪問介護問題を質疑しました。

 今年4月の介護報酬の改定で訪問介護の基本報酬が2〜3%引き下げられ、経営難になり、4月から8月末までの間に、県内の訪問介護事業所の休止が8、廃止が14になり、県内総数752になったことが明らかになりました。

 また、安芸太田町内には訪問介護事業所が全く無いことが質疑で判明し、河村議員は「近隣市町の事業所が遠距離でもヘルパー派遣をしていると思うが、経営的に厳しく、利用者も必要な回数のサービスが受けられないことが推察される。県として実態を把握しているか」と質問。
 介護基盤支援担当監の前川昌士氏は、「事業所に影響が出ていると聞いている。利用者の実態は把握できていない」と答えました。

 河村議員は、「利用の実態をぜひつかんでほしい」「どの地域もヘルパー不足は深刻。自治体が直接雇用する公務ヘルパー制度を、施設や高齢者団体、市町から意見を聞いて検討してほしい」と要望。合わせて@介護報酬引き下げを撤回し引き上げることA介護報酬とは別の処遇改善の交付金の創設―を国に要望することを求めました。

 本郷産廃処分場問題、東広島市のPFAS汚染問題も取り上げました。

 
 
「食料・農業・農村基本法」改定 国いいなりの県農政ではだめ (農林水産委員会 藤井議員 8月19日)

2024/08/23

 日本共産党の藤井敏子広島県議は19日の県議会農林水産委員会で、岸田文雄内閣が閣議決定し今年5月に改定した「食料・農業・農村基本法の関連3法の県の対応について質問しました。

 1999年の法制定以来、改定は初めて。改定の中身は日本の農業の危機打開どころか、事態をさらに深刻化させかねないものになっています。

 藤井氏は、成立した同法の問題点について@食料自給率の向上目標を政策課題から除外A輸入自由化路線への無反省がそのまま❘などを指摘。「これまでの自民党農政を追認するだけで、国際的な食料不足、農業従事者の半減などの深刻な問題に正面から答えるものになっていない」と批判しました。

 藤井氏は中山間地域の北広島町大朝で稲作専業農家から寄せられた「物価高騰で農機具、資材が軒並み値上げされている。物価高騰対策と農業予算を増やしてほしい」との切実な声も紹介した上で、県が今後、国の施策を最大限反映していく方針に対し「国言いなりの農政を続けたら、中山間地からいずれ農業がなくなってしまう」「農業をやっても赤字で食べていけないという根本的問題がある」ことをあげ、小規模家族農業への欧米並みの所得補償を国に要望するよう求めました。

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