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愛国心評価は「なじまない」広島県教育長が答弁,尾道市内四中学校で三ヵ月間、技術科授業未実施

2006/06/23

「愛国心を三段階で評価するのはなじまない」と明言、県教育長>

 広島県議会文教委員会 広島県議会文教委員会で20日、私は東広島市内の一小学校で6年生の通知表に児童の愛国心を評価する項目があったこと対して、国会での志位和夫委員長の質問と小泉首相の答弁を紹介しながら、「愛国心をABCと三段階で評価することはあってはならないこと」だと県教委の認識を教育長に質しました。関靖直県教育長は「愛国心を持っているかで評価するのはなじまない」と答弁しました。

前代未聞の異常な事態、3ヶ月も技術科教員配置されず、授業は家庭科でやりくり
 
 また、私は尾道市内の4中学校で技術科、1学校で社会科の教員未配置の問題を質問。技術科では4月から3ヵ月間も授業が行えていない深刻な実態を明らかにした追及に対し、「7月から配置し授業をする」と答弁。私は「非常勤講師を多用化していく県教委の定数政策の矛盾が深刻な実態を招いている」として厳しく指摘し改善を迫りました。


来年度、新規採用教員は今年度より85人増員する計画

 県教委は、県内の公立小中学校でほんらい正職員で充足すべき教員の臨時採用者が2004年度549人、05年度603三人、06年度599人と増加している実態を公表。私は「教育条件の整備が県教委の責務であり、正規採用者を増やすいっそうの努力を」と迫ったのに対し、常盤木祐一教職員課長が「来年度教員採用予定者数を今年度より85人増やした」と答弁しました。

 
 
2月県議会のまとめです、「2月定例県議会を終えて」

2006/04/18

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 2月定例県議会は2月21日開会、3月22日に閉会しました。今回は一般質問の機会がありました。2月県議会の特徴と各議案や意見書などに対する態度を明らかにしています。参考にして下さい。

 
 
06年2月定例県議会、一般質問と答弁

2006/04/17

DL:58.doc
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 06年の2月定例県議会での私の「一般質問と答弁」です。参考にしてください。右のワードのマークをクリックして下さい。

 
 
トータルケア21推進交付金、乳幼児医療費の無料化、国保の資格証明書の発行と県の市町への独自助成、特養ホームの待機者、サラ金・ヤミ金問題など消費者金融対策を質す

2005/12/23

普通会計決算特別委員会−10月17日

トータルケア推進交付金は5億5000万円の予算でスタートし、市町村の高齢者施策を支援するなど、先導的な役割りを果たしてきた

○質疑(辻委員) 質問は4点ほどになろうと思ってますが、その前に、先ほど説明で、通告してない質問を1つ先にしておきたいと思います。
 それは、福祉保健部のトータルケア21推進交付金の説明がございました。この制度が平成14年4月1日から開始されたということですけども、まず、これまでこの事業が高齢者の在宅福祉、それから障害者児童福祉に果たしてきた役割について、どのようにお考えになっているのか。それから、スタートした時点での予算額が幾らだったのか、お答え願いたいと思います。
○答弁(高齢者福祉室長) トータルケア推進交付金につきましては、市や町が独自の企画を生かして、在宅福祉施策を積極的に支援していたというふうな実態がございまして、県としては、部長が説明したように、今までかなり先導的な役割を果たしたんじゃないかというふうに認識しております。平成7年に、初年度当初予算でございますが、5億5,000万で出発し、その当時、決算は3億6,900万というふうになっております。以上でございます。
○質疑(辻委員) 先導的な役割を果たしたという点では、これはトータルケア交付金が平成7年ですよね、今言われた5億5,000万円で出発して。トータルケア21推進交付金になって、今度は児童も対象となったということで、私は先導的役割だけではなくて、やはり本県福祉行政の貢献も非常に大きい事業だったというように思うんです。それを今年度廃止にしていったということなってるわけですけども、そこはどういうことなんでしょうか。何でそういうふうなことをしてきたのか。その点聞いておきたいと思います。

なぜ、この事業を廃止にしたのか

○答弁(高齢者福祉室長) まず、見直し、廃止をした経過といたしましては、やはり福祉施策というのは、基本的には市や町の業務であろうというベースの考え方があります。それがありまして、合併が進んでいきました、・・・・・・として、県と市や町の役割分担を明確にしたという点、それから、もう1点、確かに障害児童の施策もございますが、やっぱり主要には高齢者の事業がメーンでございます。これにつきまして、先ほど対応の方ということで説明したように、来年度から実は交付金制度・・・が、市や町が独自でいろんな事業が展開できるというような施策の大きな方向転換がございました。そういったことを総合的に勘案して、一応制度上、・・・・・・・判断したということでございます。

先導的な役割りを果たしてきた。充実こそ行政の務めではないか

○要望・意見・質疑(辻委員) 私は、そういうふうな事業のいろんな展開、あるいは市町の役割分担があるといえ、すき間を埋めていくという点での県の果たす役割というものはやはり大きなものがあるわけで、むしろ廃止ということではなくて、やはりこういう先導的な福祉施策の役割を果たしてきた事業は、さらに充実させていきまして、市町を支えていくというのが県の行政の役割だという点で、やはりこういう事業はきちんと存続させて、充実させていくべき事業であったということを要望しておきたいと思います。県の姿勢が、この点ではあらわれているという点で、廃止は本当に容認できないものだと意見を述べておきます。
 それでは、通告していた質問を行います。

乳幼児医療費の就学前までの公費を引き上げた事は、子育て家庭に対する支援につながっている

 まず、乳幼児医療費の就学前までの公費負担事業についてですけども、昨年10月1日から、入通院等、就学前まで対象年齢拡大をされました。これが1年経過していますが、その成果をどのようにお考えになっているのか。この1年間の成果をお答えください。
○答弁(家庭支援室長) 少子化対策の充実を図るために、昨年10月に乳幼児医療費助成制度を改正いたしました。それにより、入院4歳未満、通院3歳未満であったものが、平成16年10月から、全市町において、少なくとも入院、通院とも対象年齢を就学前までに拡大することができました。また、受給者数は、平成16年3月末には9万2,832人でありますが、平成17年3月末には15万689人となっております。人数にして5万7,857人増加し、率にしますと1.6倍となっております。このようなことから、対象年齢の拡大に伴い、子育て家庭に対する支援につながっているものと評価しております。

1都4県が就学前まで、入通院ともに自己負担なしで実施、県内では廿日市市や府中町など2市3町が行っている。

○質疑(辻委員) それで、この制度は自己負担が本県ではあるわけですけども、入通院とも対象年齢が就学前までの制度で、自己負担のない都道府県の数は何県あって、その県名はどこなのか、教えていただけますでしょうか。
○答弁(家庭支援室長) 申しわけございません。今、都道府県の状況を手元に持ち合わせておりません。失礼します。
○質疑(辻委員) 私の調べでは、4月1日現在の資料では、1都4県、秋田、栃木、東京、神奈川、山口県というふうになっています。それから、県内を調べてみましたら、これもお聞きしたかったんですが、入通院とも無料の自治体というのが、庄原、廿日市、府中町、熊野町、大野町、これも4月1日現在ですけどね、そういう状態で、広島県の制度よりも上乗せをしたり、あるいは、他県でも公費助成を無料化しておるということが見られるわけですけども、私は、実際制度を活用してる方のお話も聞いたんです。確かに対象年齢を拡大されたことは大いに評価するものですが、やはり、入院、通院が2歳児まで無料であって、すぐに病院に行けたけども、やはり一部負担1回500円であってもやはり財布を気にすると。それから、内科だけではないんですよね。やっぱり耳鼻科とか、ゼロ歳から1歳、2歳というのは結構よく病気にかかる期間でもあるので、やっぱり1カ月に二、三回行かなきゃならない。他の科も合わせますと、やはり2,000円で通院の場合は済まないというようなことも聞いているわけです。そこで、先ほどの答弁もありましたように、この制度の役割、それから果たしている事業の内容は少子化対策に大きく貢献してるということでありますが、この際、本県の一部負担をなくして無料にしてはいかがかというふうに思うんですが、仮に今、無料にする場合、あと幾ら県費が必要なのか、この点はいかがでしょうか。

あと15億円予算を増やせば、就学前まで無料に出来る。実施を提案。次善の策として3歳児まで無料にしてはどうか

○答弁(家庭支援室長) 今、一部負担をなくした場合の試算でございますけれども、平成17年度当初の予算で試算いたしますと、受益者負担を約30億円見込んでおります。県はその2分の1を助成することとしておりますことから、これを無料化するとなりますと、県費として約15億円の負担が増加するということになります。
○質疑(辻委員) それで、無料化に向けて検討されたらいかがかと思うんですが、いかがですか。
○答弁(家庭支援室長) この制度の見直しは、少子化対策の充実を図るということで対象年齢を拡大いたしました。一方で、福祉医療制度の今後とも安定的に維持可能な制度であるために無理のない範囲内で一部負担をお願いしたものでございまして、無料化につきましては困難であると考えております。
○質疑(辻委員) それで、次善の策として、少なくとも3歳児まで入通院等を無料にしてるというようなことを実施すると、単純に比較はできませんけども、先ほど全額無料にすると15億円ということで、7億ぐらいあればできると思うんですけども、これまで無料であったという程度まで無料にしてということで、段階的にこの無料の範囲を拡大していくという点で、いかがですか、3歳児まで入通院とも無料にするということで、そういうふうな方向での検討されたらいかがかと思うんですが、いかがですか。
○答弁(家庭支援室長) 3歳未満児まで無料化にした場合には、今、委員がおっしゃいましたように、県費としては約7億円の負担がふえるわけでございます。この乳幼児の医療費の助成制度は、先ほどもお話ありましたが、少子化対策の充実を図るための対象年齢の拡大とともに、この制度を今後とも維持していくために無理のない範囲で一部負担をお願いしたものでございます。また、この平成16年10月の見直しに当たりましては、5年間のシミュレーションを踏まえまして制度決定をしております。この見直しにつきましては、少子化対策の充実に寄与しているものと私ども認識しておりまして、現時点では制度の改正は考えておりません。

重点5分野の一つ、無料の制度として充実をはかるべきだ

○質疑(辻委員) ・・・・・・・今そういう答弁なんですけども、少子化対策に非常に貢献してると、重点5分野の一つに・・・を行っている、政策的な点でも非常に力を入れてる分野でもあるわけですよね。それからこども夢プランの中でも経済的な支援で、公費助成については、これは資料に書いてありますけども、それをさらにやはり充実させていくという点では、やっぱりそういう無料の制度としての拡充は図っていくべきだと思うですよ。・・・・・・どうでしょうか。
○答弁(福祉保健部長) 少子化対策が重要なのは申し上げるまでもなく県の重要な施策だと考えておりますが、福祉医療につきましては、少子化対策の拡充という観点から年齢を拡大するということでさせていただきました。一方で、さまざまな財政状況のもとでこの制度を安定的に将来的に維持していくというのも、これまた非常に重大な命題であるというふうに考えております。この両方を考えまして、年齢の拡大と無理のない範囲での一部負担をお願いしたというのがこの制度改正の趣旨でございます。今後ともこの趣旨というのは現時点でも変わっていないというふうに考えておりまして、一部負担は引き続きその範囲でお願いしていきたい、これによりまして今後とも安定した制度として運営していきたい、それが我々の責務であるというふうに考えております。
○(委員長) 辻委員、この問題については私は政治的な判断の必要な課題だと思いすので、知事が出た総括審査の前に・・・・出していただくということにして、このまま・・・していただければと思うんですけど、いかがでしょう。よろしくお願いします。
 それで、関連して岡ア副委員長が一言言いたいということなので・・・・・。
○質疑(辻委員) その前に一言だけ。
○(委員長) どうぞ。

総括質疑で再度質問をする

○質疑(辻委員) 委員長がそういうことで、総括で改めてやらせていただきますけど、今お話ありましたように、福祉行政の全体的な中での考えと安定的に事業を維持できるかという問題と言われましたけれども、やはり他県でも無料で実施してるわけですね、先ほど言いましたように1都4県が。そこは不安定でがたがたになっていくのかということになるんですよ。やろうと思えばできる課題でありますから、この点については私は知事に対して改めて・・・とりますので、その点だけをちょっと言っておきます。


○質疑(辻委員) それでは、国民保険税・・・の滞納者に対する資格証明書の発行についての県の慎重な運用を図るということについてお伺いしたいと思います。国民健康保険で、病気になってその保険証で治療してもらう場合に、滞納を理由にその保険証を取り上げられて、かわりに病院の窓口で一たん医療費の全額を支払わなければならない資格証明書を発行されるということになっているんですけども、この発行の件数ですが、16年度で発行世帯数は何件あって、それが滞納者のうち何%を占めるのかということですが、この点、お聞かせ願いたいと思います。
○答弁(国保医療室長) お尋ねの国民健康保険の被保険者資格証明書の発行状況でございます。平成16年6月1日現在でありますが、県内の・・・世帯数は1万3,419軒でございます。県内の滞納世帯が8万8,529世帯ございますので、その比率を見ますと、15.2%に当たります。以上です。
○質疑(辻委員) それで、私、今の言われた滞納者の発行世帯の割合、15.2%、今言われたとおりです。都道府県の発行率、同じように滞納者に対する割合、調べてみたんですけども、平成16年度で第1位が福岡県なんです。24.3%。第2位が三重県で、これが18.1%、それから第3位が広島県、15.2%。広島県は資格証明書の発行の件数が非常に高い、そういう県になってるのが16年だけ見るとそうなんです。これが平成13年から比べてみますと、広島県の発行順位が大体平成13年が8位の7.3%、14年度が順位が上がって6位の13.5%、15位が今度は3位となって14.8%、ずっと上がってるんですよね、広島県。なぜこんなに上がってるのかなということが不思議でならないというのが私のこの問題の疑問点なんですけども、そこでお聞きしたいのは、この資格証を発行する要件で一律、1年以上滞納してるともう発行するという、そういう指導が行ってるんじゃないかというふうに思ってるわけなんですけども、各市町に対しての県の資格証の発行についての指導、助言というのはどういうふうに昨年度、あるいはそれ以前やられてきたのか、それから資格証の発行などの要件はどうなのか、この点お聞きしたいと思います。
○答弁(国保医療室長) この資格証明書の交付に係る県の指導状況ということでございますが、この制度は平成12年度から一定の要件のもとに認可されたものでございまして、県としては法制定の際の制度説明、趣旨説明、それから毎年、市町を対象とした会議を行っておりまして、その席で十分この制度についても説明をしておるところでございます。また、もろもろの・・・・等を通じて・・・・に取り組みを行っておるところでございます。この資格証明書の交付に当たりましては、単に機械的な要件で交付するということではなく、対象者と十分な納付相談や指導を行うこと、さらには弁明の機会の付与等、慎重かつ適当な対応をされるよう助言を行っておるところでございます。
 御指摘のようにこの制度は法令上、1年以上の滞納についての制度でございます。法令の方できめ細かく規定されておりまして、例えば災害、それから病気、それから事業、国民健康保険ですから事業の休止、廃止、・・・その他、こうした状況に類するものについては除外するということであります。県としては市町が法の趣旨に基づきましてこうした特別事情のある方々については十分配慮されておると考えておりますけれども、今後とも適正な運用がなされますよう引き続き助言を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○質疑(辻委員) 私がこれを取り上げるのは、やっぱり命にかかわる問題だという点なんですね。確かに市町の現場での対応というのは行われていると思いますけども、しかし県としては、資格証の発行が場合によっては大きな県民の命にかかわる問題に波及していくという点は大いに認識していただきたいと思います。例えば福山での例ですけども、奥さんが脳梗塞で倒れて・・・・・商売の方がなかなかうまく売り上げが伸びない、そういう中で資格証が発行されていると、そのために2度目の発作が起きたときに病院に行ってもすぐ帰らなきゃならんというような、そういう事態に追い込まれている。あるいは病気になってもすぐに病院になかなか行けないというような事態が起きてるわけなんで、特別な事由をやっぱり十分よく徹底するということが大事だと思うんです。
 今、先ほど言われましたように一律に交付しないというようなことの指導は助言としても行ってるということですけども、私はもう明確に通知文書をお出しになったらどうかと思うんですよ。口頭での説明あるいは指導は毎年行ってると思いますけども、静岡県ではこの・・・発行に慎重な・・・を求める通知を出してますけど、そこには特に先ほど言われました倒産や失業、それで収入が途絶えた世帯、病気で高額な治療を受けたことのある世帯、高齢者のいる世帯については福祉関連部門とも連携を図るなどして特別な事情をも判断することが必要だと、私はこれにはやっぱり乳幼児のいる家庭とかそういったこともはっきり明記して通知文書を徹底していく中で安易な資格証の発行はしないという指導の徹底を図っていただきたいと思うんですけども、そういうことをやったらどうでしょうか。
○答弁(国保医療室長) 委員御指摘の静岡県のような通知を出すべきではないかということでございますけれども、静岡県の通知については県も入手しておりますけれども、特段・・・等々、変わったことを述べておるわけではございません。県としても十分これまで助言を市町に対して行っておりまして、市町の方も適正な運用はなされておるものと考えております。以上でございます。
○質疑(辻委員) いやいや、だから先ほどずっと毎年資格証の発行件数がふえてるという事態からして、県の指導、それから助言がこの制度の中に十分伝え切れずにいっとるということがあるんじゃないかという思いがあるから質問したわけなんです。だから、そういう通知を出さずに十分やっていけるんであれば、それはもっと下がってもいいと思いますよ。静岡県は、同じように調べてみましたら、平成13年から資格証が義務化されるということになりましたよね。当時は発行件数が静岡県、13年度は12位でしたよ。14年度、通知出してからというのは22位にぐっと下がってるんですよね。そういう効果はあらわれてるんですよ。私はこれはそんなに安易に悠長に、もうこれまでどおりやってますから結構ですということではなくて、やはりきちんと県民の命を守るという点でもそういう通知文書を出して徹底を図るということ、これを要望しておきたいと思います。
 次に、同じ国保の問題で質問させていただきます。国民健康保険の事業者に対して、例えば福祉・・・・に伴う助成、これは乳幼児医療など公費負担を・・・・・国がペナルティーを課して全額国庫負担を出さずに減額してくるということを行ってますが、それに相当する金額の助成をしたいと、あるいは財政健全化に対しての助成とか、各都道府県が独自に各市町村の厳しい国保の状況、財政状況を支援をするという点で助成をしていますけども、16年度、助成をしてない県というのは何県ありますか。そのうち広島県も入っていますけども、何県ありますか。
○答弁(国保医療室長) 全国の都道府県の国民健康保険事業に対する助成の状況でございますが、先ほど福祉事業への波及増に伴うものについては全国で18団体が助成をしております。また、財政健全化に対する助成については神奈川県、兵庫県の2団体が助成をしております。その発行は・・・・・は見られますが、大体以上が主な・・・・です。
○質疑(辻委員) 助成してないのが11県ですわね、広島県入れて。やっぱり今言われましたように国保への福祉医療の波及、ペナルティーですけども、本県は幾らぐらいになりますか。
○答弁(国保医療室長) 平成16年度実績・・・・・・ですが、老人医療、それから乳幼児医療、・・・医療・・・、重度心身障害者医療分、合計で8億200万でございます。
○質疑(辻委員) 山口県は大体その福祉医療の半額を、厳しい財政状況だけども助成をするということで、16年度3億2,000万円市町に助成をしてるということで、やはり市町を支えてるというふうなことで・・・・ますけども、どうですか、いかがですか、広島県も今の山口県並みに半額助成する、4億ぐらいですけども、そういうふうな少なくとも福祉医療の波及分については助成をしていくというようなことで市町村を支えるということをおやりになったらどうかと思うんですけど、いかがですか。
○答弁(国保医療室長) ただいまの福祉医療公費負担制度の実施に伴う・・・国民健康保険の国庫負担金の国による減額措置につきましては、県としては本来、国が負担すべき費用を・・・転嫁しているものと考えておりまして、これを県で補てんすることは困難であると考えております。県といたしましては、国保負担金減額措置の廃止について、国に対して県の主要事業に関する提案で行うとともに、全国の主要都道府県・・・・・・連絡協議会等を通じて機会あるごとに国に対して提案、要望してきておるところでございまして、今後も引き続き強く国の方に働きかけてまいりたいと考えております。
○質疑(辻委員) これも政策的な問題を含んできますから、なかなか担当課でいうのは大変厳しいと思います。これも知事の総括質疑の中で改めてそこの点は・・・・思いますので、次へ行きます。


 特別養護老人ホームの先ほど待機者の話がございました。そこで私は待機者の問題をお聞きしようと思ったんですが、先ほど答弁がございましたので、重複を避けて質問したいと思いますが、この待機者について、どういうふうに掌握しようとされているんですか、この点お聞きしたいと思います。
○答弁(介護保険指導室長) ただいま申し上げましたように、平成18年の4月から第3次の介護保険事業計画が行われます。策定をする準備を市町並びに県は介護保険事業支援計画でございますが、準備を進めているところでございます。介護保険制度が改正になりまして、流れはやはり地域に密着したいろんな形で高齢者の自立支援をするという介護の基本がございまして、在宅関係の小規模の施設の促進、そして在宅のサービス・・・ということがございますので、状況実態につきましては、要介護認定なんかも含めまして、そういう策定に資するような実態を把握したいということで整理をさせていただいております。待機者とか入所・利用申込者という考え方も違うんですが、いろんなことでふくそうしておりますので、その辺につきましてもなるべく正確な状況把握に努めたいと思いますけれども、今、事業者とか施設並びに保険者にも連携しましていろいろ精査をしているところでございます。
○質疑(辻委員) ・・・・・先ほど待機者のことをお聞きしますと、今、直近で出てくるのは平成14年1日の実態調査に基づく入所必要者数というところで先ほどお話しになったような数値が出てきて、平成14年4月1日で約2,029人ということで、それ以降、待機者ということを聞けば、待機者というような概念がないんですいうことが返ってくるんですよ。そのあたりで、今、精査して実態調査したいというようなことを御答弁なさいましたけども、きちんとそのあたりは掌握できるのかということなんですけど、本当にどうなんですか。介護保険制度が導入されてからこれまでの措置とは違う形になったですよね。そのことで例えば老健に入っていて特養を入所申し込みをしている、あるいは介護施設に入って入所申し込みしてる、あるいは実態的にどこも行かずに申し込みしてる、たくさん重複してますよね、入所希望者が。そこでどういうふうな形で仕分けして待機者として見ているのかということなんですけども、このあたりはどう整理されていくのか、きちんとそのあたり整理できるのかどうかなんですが、その点いかがですか。
○答弁(介護保険指導室長) 委員御指摘のとおり、非常に難しい面がございます。それで、昨今は個人情報の保護の観点もございますので、そういったものも最大限配慮しながら保険者番号とか、要するに施設をつくるというため待機者の把握ではなくて、やはり介護保険サービスを在宅重視してのサービスの提供の仕方とか、そういったものを踏まえた状況把握に視点を置いて、なるべく今、委員が御指摘のように非常に難しい面がございますけど、最大限できる限りのより正確なつかみ方を、それが即イコール施設整備ということではないにしろ、それを全部含めて保険者としての市町村サービスの提供の仕方とか、そういったものにつきましても私どもとしては助言も支援もしながら、今後の介護保険制度が継続的に安定的にできるような形になるような状況把握に努めたい、こういうふうに考えております。以上です。
○質疑(辻委員) 正確を期して、ぜひこれはやっていただきたいと思います。待機者、言われてる複数重複を認めて、なおかつ待っていらっしゃる方、例えば福山でしたら昨年で1,300人重複がいるとか、あるいは広島で14年度の末で2,100人を超えるとかというようなことも言われてますけども、本当にそのあたりきちっとしてもらって施設整備がおくれを来さないように、そういう数字として掌握されて高齢者福祉計画に反映されるようにぜひやっていただきたくようにお願いします。
 それでは、最後に消費生活行政について最後にお聞きしたいと思います。

 
 まず、16年度の消費生活相談のうち不当請求、架空請求についての相談件数、どの程度あったのかということと、消費者被害対策に対しての県の対策、対応、昨年度どのようなことが行われたのかということをお聞きしたいと思います。
○答弁(消費生活室長) 16年度の消費生活相談、県と市町村を合わせまして、不当・架空請求に係る相談件数は3万6,934件、1年間にございました。今の被害対応に対しての対策、対応でございますけども、基本的には今の啓発、要するに出前講座、それとホームページへの被害状況の掲載、それと各種啓発のリーフレットの作成、それらに基づきまして、要するに消費者の方々がみずからがその被害にかからないようにというのを中心に行っておるということでございます。
○質疑(辻委員) それで、今、マスコミでも報道されましたけども、返済に困ってる人に対しての融資を持ちかけて、その・・・・やら紹介料をだまし取る融資保証詐欺の県内被害がことし1月から6月での上半期、全国で最悪だということが報道されました。16年度の1年間のこの件についての被害件数は378件で、3億37万円、これを上回っていくような勢いがあるというようなことまで言われているんですが、今こうした被害を受けないような対策を言われましたけども、あわせて広島県にはこの平成15年10月に広島県やみ金融対策連絡会議というものを立ち上げて、やみ金被害を撲滅していくというような、そういうことを進めておられます。非常にこれは私は評価もしているわけですが、平成15年10月から以降のこの連絡会議の活動はどういう活動をされてきたのかということをお聞きしたいと思います。
○答弁(消費生活室長) やみ金融対策という・・・の中で、10年の7月の25日にやみ金融対策法が成立いたしまして、それに基づきまして国もあわせた分野でやみ金融対策を行っているという過程の中で、先ほど委員御指摘の15年の10月1日に広島県やみ金融対策連絡会議というものを設置いたしました。そこの中で関係機関が広島弁護士会、司法書士会、貸金業協会、財務局、警察、それと商工金融室、県消費生活という7機関でもってこれを構成いたしまして、会議をし、そこの中で今言う、やみ金・・・消費者の方々がやみ金にひっかからないというものに対してどのようにやっていくのか、特に第1回目におきましては特別相談会を実施するというものを取り決めましたし、第2回には、12月で要するに各事業者の方に要するに勧誘ビラ、要するに電柱とかそういうものに関する勧誘ビラ、電話ボックスとか、そういうものに対する撤去の要請というものもやっております。それと今の第3回、16年3月に行っておるわけでございますが、この際には今度は今の銀行協会さんなりNTTさん、要するに携帯電話会社、保証金詐欺とかそういうので要するに架空電話というんですか、そういうものを使われた分がかかってきますので、本人確認の徹底というものをお願いしたところでございます。それとことし6月には、特に先ほど委員御指摘ございましたように、保証金詐欺が要するに莫大に出てきたというので、再度県民への周知という格好でチラシを作成し、市町を通じて県民への周知を図ったところです。以上でございます。
○質疑(辻委員) この3年間見ても、平成15年、2回会議ありますわね。後は毎年1回というような会議で、いろいろと今、対策を打ち出されてきたと、これは結構な話だと思うんですが、先ほどの新手の保証詐欺というような形とかさまざまな被害が出てきて、先ほど言いましたように保証詐欺は広島県、残念ながら不名誉な全国一と、7月には全国2位になったと・・・・・・言ってましたけど、あんまり変わらないですよね。私はもっと行政として、頑張ってらっしゃいますけども、このやみ金対策連絡協議会ももっと活発に活動していくということが要るんじゃないかと思うんです。年に1回程度じゃまだまだ活動が十分だと言えないと思うんです。実際のこのやみ金でありますとか、あるいは保証詐欺でありますとか、紹介詐欺でありますとか、そういったことを直接被害救済する民間団体が県内にたくさんありますよね。ツクシの会とか、あるいはレンゲの会とかいろいろありますけど、名称は、その連合体のやみ金対策協議会というのがあるんですが、こういう民間団体を県の今設置されている連絡会議に構成員として組み込んで、より一層対策が強化されていくというような一助としてこの機関の強化を図るということを求めたいですけども、この点はいかがですか。
○答弁(消費生活室長) 委員御指摘のまだ活発に活動してない、月1回で十分ではないという御指摘ございました。確かに今、ことしやみ金・・・年1回という格好の中ではそういう格好の御指摘ございましたけども、確かに会議そのものは年1回という格好で開いておりますけども、それぞれの要するに構成員自体は行政を指導監督する立場なり取り締まる立場で、また要するに被害者を公的に救済する立場なり啓発、助言する立場など、それぞれの役割に応じて日々これ努力をしとるところでございます。まずその点は御理解いただきたいと思います。
 それと、次に今の民間団体連絡会議への構成員等の参加ということでございますけども、この対策連絡会議そのものが15年の10月1日、行政機関を中心といたしまして今、弁護士会、司法書士会とか、要するに貸金業協会という指導的事業者団体による連携をした対策を協議検討するとともに情報を共有していこうという目的で設置されたものでございます。また、実際に相談や救済に当たっておられます弁護士会、司法書士会だけではなく、他の構成員すべてが要するに被害者からの相談窓口を持っております。そうした被害者の方々からの意見なり、また実情なりを踏まえたものが協議できると思っておりますので、現在の体制のままでしっかり行ってまいりたいと考えております。
○質疑(辻委員) 関係機関が日々努力されてるということはそのとおりだと思います。その点は私も評価したいと思ってます。先ほど私の提案が困難だというようなことを言われましたけども、長野県じゃあ実際・・・活動してるんですよね。やれんことはないのですよ。やっぱり日々、日常、被害者の対策をとり、そして運動も進めてると、そこの現場の声いうのも非常に貴重だと思うんですよ。ですから、それぞれの関係機関が確かに相談窓口で実態を掌握しながらこれらの問題についての消費生活の問題での対策を評価していくという取り組みがなされてると思いますけども、これはぜひ検討していただきたいと思うんですよ。冷たく一方的にもう難しいということじゃなくて、やっぱりそういう運動団体、いろいろメリットいうのがあるわけで、このせっかくつくった連絡会議もより有効性を発揮しているという点からもぜひこれは検討していただきたい。いかがですか、もう一度、部長・・・・ですか。
○答弁(環境生活部管理総室長) 委員の御意見につきましては、メンバーの構成機関、・・・・・まいりまして総合的に取り扱っていきたいと思います。よろしくお願いします。
○要望(辻委員) ぜひよろしく御検討お願いしたいと要望しておきます。

 
 
放置艇対策、鞆港埋立架橋問題、広島港出島地区の外貿コンテナターミナル建設、中央フライトロード建設について質す

2005/12/22

普通会計決算特別委員会−10月14日

福山港地域の放置艇の実態と対策は? 関係者との調整をはかり、19年度利用に向けてすすめたい

○質疑(辻委員) 私は、まず福山港地域におけるプレジャーボートの放置艇対策についてお聞きしたいと思います。
 放置艇の状況について実態調査を行われてるようですけども、現状はどのような状態になっているのか、この説明をしていただきたい。
○答弁(港湾企画整備室長) 福山港のプレジャーボートの現状についてお答えいたします。
 福山港地域、これは平成14年度の実態調査ではございますけど、約1,500隻の放置艇が確認されております。
○質疑(辻委員) それで、この放置艇、3年前お調べになってますが、現状、今ふえてきてるんですか、それとも1,500隻の状態で推移してるのか、そのあたりどうなんでしょうか。

放置艇は3年前、1,500隻、一文字地区と内港地区に移設計画

○答弁(港湾企画整備室長) その後の実態については、詳細な調査はしておりません。ただ、傾向としては、横ばいに推移していると考えております。
○質疑(辻委員) 現地の方に聞きますと、やはり放置艇はふえてきてるというのが現状のようなんですよ。3年前は1,500隻ですけども、現状は少しふえてきてると思います。だから、停留してる・・・・・ような状態になってきているんですけども、これを解消していくということで今、県としてどういう対策をとろうとしているのか、そこをお聞きしたいと思います。
○答弁(港湾企画整備室長) 放置艇対策についてですけど、福山港で港湾計画で一文字地区に450隻、内港地区に290隻の移設を計画するよう位置づけております。それで申しますと、先ほど申し上げた1,500から今の450と290を加えたものを引きますと、まだ760不足しております。これにつきましては、将来計画として箕沖地区との・・・・・のことを考えております。現在の取り組みとしましては、福山港における放置艇禁止区域の設定や施設整備に関する具体的な設定計画の作成と公共水域の利用や規制等を協議するための関係機関から成る協議会の設置の準備を行っております。速やかに関係者との調整を図って、早期に事業着手できるよう取り組んでいきたいと考えております。
○質疑(辻委員) それで、広島湾地域における放置艇対策は、モデル計画を立てて進んでいきたいですね。今、福山港もこれからということなんですけども、実際施設整備はいつごろから着手できそうな状態ですか。
○答弁(港湾企画整備室長) 福山港の今の放置艇の施設については、先ほど申しましたように、本年度中に関係者との調整を図りまして、来年度、19年度の利用というんですか、そういう方向に取り組んでいきたいと考えております。
○要望・質疑(辻委員) いろいろと関係者との利害のこともありますし、放置してるということによるさまざまな問題も出てますので、これらも十分関係者と協議して、計画的に事業を進めていただきたいというふうに思います。

鞆港の埋立架橋は白紙に戻し、道路と港湾を切り離して鞆地区の整備を
 
 次に、鞆地区の道路港湾整備事業、いわゆる鞆港の埋め立て架橋の問題について一、二聞いておきたいと思います。
 まず、鞆の埋め立て架橋については、埋め立て申請をする際に排水権利者の同意を得るというようなことで、これまで県としては事後のトラブルを避けるためにということから、全権利者の同意を得るということを前提にしておったと思うんですけども、こういう姿勢で今後もやはりやっていかれるのか、基本的な姿勢をひとつお聞きしておきたいと。

○答弁(道路保全室長) 私は、道路の方の事業者としての見解をお話ししたいと思います。
 御存じのように、ことし国土交通省からの見解がございました。国土交通省からの見解であれば、維持していくのに、事業の円滑の実施のためには、排水権利者の同意を得て事業を進めることが望ましいとされており、時間許す限りは同意が得られるように今後お願いしていきたいというふうに考えております。ただ、今までこの港湾・道路整備事業につきましては、かなりの年数をかけて、あるいは県当局も地元に説明をしたり、いろいろ汗をかいてきたところでございます。ですので、今後の三原市に係ります環境アセスの実施状況あるいは市が進めておられます地元への説明会、そういったものを踏まえながら、排水権利者の同意を得るための努力をしても同意が得られなかった場合には、1つは・・・・・に定める事業認定の要件に該当すること。2つ目として、埋め立てによる社会的が既存の権利を消滅させ、または損害を生じさせてもやむを得ないほど大きいかどうか、これを県民局は一つの範囲だとされておりますので、そういったものも踏まえながら・・・・・その時点の状況を踏まえて判断していきたいというふうに事業者として考えてます。以上です。

排水権利者の全員同意は当然のこと

○質疑(辻委員) 今の答弁では、全員の同意を得られても、埋め立て申請ができるという、これは・・・・・の埋め立てる方の願いじゃないかなと思う。私は、やはり長い年月でいろいろと経緯はありますし、今も地元での延長線でもまだあるようなので、見切り発車は絶対しちゃいかんと思うんですよ。そういう点では、やはり埋め立て申請に当たっては、基本的な立場として、法的には同意がなくても申請はできるということがあるけども、全員の同意をきちっと得てからというこの立場は貫き通していくことが必要だと思うんですけどね。どうですか、それは。
○答弁(道路保全室長) この事業につきましては、当初は昭和58年度の道路審議会と皮切りといたしまして、平成4年度には道路・港湾検討委員会、あるいは7年度から始まりましたまちづくり・・・・・プラン、あるいはその他の港湾委員会等を経まして、2回の回数の地元調査もされたということもあります。ですから、これまでの経緯等を踏まえて、今後、地元の意見も踏まえて、関係者でそういったところを判断してまいりたいというふうに考えております。
○要望・質疑(辻委員) それだけ年月かかってるいうことは、それだけこの事業そのものに問題があるということなんだから、先ほど言った私の立場でやっていただきたいと思います。
 それから、この埋め立て架橋は今、お話にありますけど、私は基本的な立場としては、この埋め立て架橋は白紙に戻すという立場なんですけども、先ほども排水権利者の同意が得られないという問題、それから荒廃地の町内会、エノムラ、元町、ここも反対をされている。それから、交通改善については、現在のある道路、くびれとか、改善や、あるいは電柱の撤去とか、さまざまな生活環境の改善を図っていく中でのまちづくりを進めていけば、十分交通の問題も解決できると思うんです。それから、沼隈町や松永町のアクセスの問題は、山側のトンネルをつくればできると、そういったコースは可能だというような、こういうことで、ここは埋め立てなくても事業は可能だというふうに私は思うんですよね。言いたいのは、道路と港湾は切り離して鞆地区の整備を図っていく方向へ、この鞆地区道路・港湾整備事業を切りかえていくというようなことにされてはどうかと思うんですけども、これはどうですか。
○答弁(道路保全室長) 鞆地区の道路・港湾整備計画につきましては、道路は通過交通の排除だけが目的ではございません。確かにトンネルを通すと、福山から沼隈へ向けての交通はそれで行けるというふうに考えますが、やはり既存の市街地へのアクセス性あるいは駐車場の確保などの住民への利便性の向上、あるいは御存じのように、非常にこの地区は密集市街地で、防災上の問題もあるといったことから、あるいはまた観光客の利便性の向上といったことから、道路と港湾の整備計画というものは一体的にされるべきものではないかというふうに考えております。

道路と港湾は切り離して、トンネル案も検討を

○意見・質疑(辻委員) 私も、見解だけ聞きますと、道路と港湾を一体的にということで進められてきたけども、現実問題、事業が入れるような状態になってない。この間、鞆港の埋め立て架橋ではなくて、先ほど言ったトンネル案でありますとか、あるいは先ほど話したように通過交通の確保の点では、既存の道路の改修・改善等々をやはり総合的にやっていけば、十分可能だというようなことがなされてきてるんですね。そういうことで、私はやっぱりそうした点も踏まえて、道路、港湾を切り離しての整備計画へ、鞆港の埋め立てだけでなくて、切りかえていくべきだということを意見してと申し述べておきます。
 あと2点、簡単にやります。

出島の外貿コンテナターミナルの貨物取扱量は目標の半分。ー14mの2バース目は中止するのが賢明。
 
 出島のコンテナターミナルのコンテナの取り扱いについてお聞きしたいと思うんですが、まず出島でマイナス14メーターの水深の海上コンテナターミナルが今稼働していますけれども、このコンテナターミナルでの県として目標としている年間取扱量、大体このぐらいが目標なんだというようなその数値、どの程度に今、設定されているのか、お聞きしたいと思います。
○答弁(港湾企画整備室長) 出島地区のコンテナ取扱量の目標値でございます。現在、平成10年が全国輸出入コンテナ貨物流動調査、これは5年ごとの国の調査でございますけど、そのときのデータで申しますと、広島県での発生消費コンテナのうち、県内港利用が約26%でございます。これを50%まで引き上げることを目標として、広島港全体で19万個、コンテナの換算個数で19万個設定しております。そのうち出島地区にあります広島港国際コンテナターミナルでは、10万個を目標としております。

出島地区外貿コンテナターミナルの貨物取扱量は目標の半分、5万個しかない

○質疑(辻委員) それで、16年度、コンテナの貨物取扱量、ここまでいっても5万2900個ということになってますけども、この取扱量について一体どのように評価されているのか。先ほど答弁された台数の取扱量を出島で取り扱ってきてるような傾向にあるのか、その点はいかがですか。
○答弁(港湾企画整備室長) 16年の実績の個数は5万2,000個でございます。この評価でございますけど、供用開始後まだ2年目であること、それで目標の5割を達成しているということで、当初の見込みをほぼ確保したと考えております。ただ、今後の取扱量につきましては、景気の動向や企業の荷主の企業戦略など、これらに大きく左右されることもあろうかと思います。出島地区での10万個の達成については、十分可能ではないかと考えております。
○質疑(辻委員) それで、確かに昨年度の実績は5万2,000個ということなんですが、昨年度の上半期と、それから今年度の上半期を比べてみますと、昨年度実績が2万5,342個、今年度の上半期が、1月から6月までですけども2万5,609個ということで、余りふえてないんですよね。このまま推移すれば、今年度も5万個を少しぐらいの予測、昨年と余り変わらないぐらいだというふうに思うんですけども、それで十分今後の10万個へ向けて達成できるんかということですけども、これはどうですか。

2バース目の整備は、きっぱりと中止を

○答弁(港湾企画整備室長) ・・・・・ついては速報値でございますけど、上期につきましては約1ポイント程度増加することとなっております。先ほども申しましたように、景気の動向とか企業の世界戦略に左右されることもありますけど、引き続き利用促進に努めてまいりたいと考えております。
○質疑(辻委員) 1ポイント上がったとしても、1ポンプずつ上がっていけば、到底10万個には追いつかない。通常マイナス14メーター岸壁を利用するコンテナ船というのは、大体ダイレクトで入ってきて、1日4,000個ぐらいのコンテナを積めるような船が行き来できるというような岸壁なんですよ。大体今言われたように、年間10万個ぐらいが岸壁使用していただいて、ちょうど採算がとれるというような岸壁を整備してるわけなんですね。そういう点では、もうここも1岸壁でとどめて、2岸壁目の問題にも計画としてはあるんですけども、はっきりと中止をしたらどうですか。この点いかがですか。
○答弁(港湾企画整備室長) 第2バースの整備についてでございますけど、私どもは第2バースは必要な施設だとは考えておりますが、その整備の着手に当たっては、今後の貨物の流動動向などを見きわめながら判断することとしております。
○意見・質疑(辻委員) 事業を進めていく立場から、そういうふうな答えでしょうけれども、財政状況も厳しい中で、本当に見通しのない事業に投資をしていくということはやっぱり改めていくというのが、私はこの点での必要な方向だというふうに思いますので、もう2バース目はきっぱりとおやめになるということが賢明だということを申し述べておきたいと思います。

ムダな大型事業広島中央フライトロードを質す、残り20キロの整備をやめるよう提案する

 最後に、同じような大型事業なんですが、フライトロードについてですけども、広島中央フライトロード、これの現状、進捗状態は今どうなっているのか、お聞きしたい。

○答弁(道路保全室長) 広島中央フライトロードにつきましては、広島市河内町から世羅郡世羅町までの延長約30キロメートルの地域計画道路です。このうち現在、南側の10キロ、空港でございますが、これを平成7年度から事業を進めてまいっております。現在の進捗率ですが、約7割が完了というふうになっております。現在トンネルや土工部につきましては、おおむね完了いたしまして、沼田川を渡ります橋長800メートルの空港大橋の工事に着手しております。下部工事は昨年度で完了いたしました。現在、上部工のアーチ部の工事、これに取りかかっておりまして、補助製作を行っておるという状況でございます。
○質疑(辻委員) 中央フライトロードは大体全長30キロでしたね。現在10キロで、平成22年完成予定で、総費用が640億円いうような状態ですよね。投資額がもう既に450億円余を投資してると。これは当初550億の総事業費で、概算でそのぐらいの事業だと聞いているんですけども、それから見ても90億も大幅に投資を進めていっていると。さらにあと20キロ延長させて尾道松江線に接続させていくというような、こういう計画になってますよね。このフライトロード計画、私は本当に、今後あと20キロどのように今考えられいるのか。いつごろから、どういうふうな計画でやろうとしているのか、この点はどうなんですか。
○答弁(道路企画室長) 今のフライトの作成ということで私の方から答えさせていただきます。
 フライトロードにつきましては、先ほども御説明いたしましたように、こっちから尾道松江線までの間の約30キロを、全体の計画を高規格道路の計画といたしております。今現在、整備をしております10キロの残る20キロにつきましては、調査区間という格好で地域高規格道路の中で位置づけられております。この全線の中央フライトロードにつきましては、山陽自動車道や広島空港、また中国尾道松江線を結びまして、広島の臨港都市圏の大動脈となる道路と考えておりますので、これによりまして圏域内外の連携が強化され、また交流が促進されるものと考えております。そういう意味で、新高規格道路というように指定しているところでございます。
 今の事業終了区間から残る20キロについてでございますけども、全線の調査区間という位置づけにはなっておるところでございますけども、現在整備中の区間の進捗状況や、またさらには尾道松江線の進捗状況、それとその他の地域高規格道路の進捗状況等を見ながら調査を進めていきたいと考えております。

中央フライトロードは必要なのか、国道が平行して走ってるではないか!

○質疑(辻委員) 調査はおやりになってるんだけれども、この中央フライトロードですよね、先ほども言いましたように、当初の事業費よりもどんどん膨らんでいくような事業をやっていると。しかも国道432号と大体並行して走っていますよね。今の状態から見て、本当にこの道路が要るのかということを私は改めて検討し直す必要がある、こういうふうに思うんですけども、どうですか、これは。
○答弁(道路企画室長) 広島県の地域高規格道路、大きな広域基幹道路を補完する新たな我が国に準ずる道路ということで、平成6年ぐらいに広域道路基本計画をつくりまして、広島の都市圏だけでなく、中四国をにらんでのいわゆる高速道路ネットワーク、さらにそれを補完する道路網として必要な線ということで計画し、工法なり整備計画路線で整備しているところでございます。いろいろ路線ごとの状況については個々あると思います。そこらにつきましても、今回のこの道路というのは、いわゆる定位性が確保できまして、沿道からのアクセスとか、そういうものを排除して、できるだけ走行性の高い道路というのをつくろうというのを考えておるところでございます。そういう中では、いろいろ今、委員おっしゃいましたように、ところどころによっては現道との関係とか、そういうこともあると思っております。そういうところも含めまして、地域高規格道路網のネットワークについては整備を進めていきたいというふうには考えております。
○質疑(辻委員) 私が言いたいのは、尾道松江についても国道432号とインターつけるとか、いろいろとやれば十分・・・・・もできますよ。そういう点からすると、現道であっても十分地域の物流、それから交流も含めて私は可能だと思うんですよ。こんなに膨大な金を投資していくような、しかもこれはフライトロードというぐらいですから、結局は空港へアクセスが一つのメーンですよ、そうは言っても。そういう道路に今後も膨大な投資をしていくというのは、私はやっぱりそれは問題があると思うんですよ。その点で私は、残り20キロはおやめになるということを、そういうふうにやることが賢明だというふうに思うんですけども、部長さん、この点いかがですか。

今後の道州制を視野に入れて、拠点性を高め、地域間競争にためにもやるべき事が多い。

○答弁(土木建築部長) 今、空港に関連してフライトロードのお尋ねがございますが、御案内のとおり、私ども道路行政の中で、幾つかの柱の中で一つ大きな柱として据えておりますのは、やはり我が県の今置かれてる状況を見る中で、また一方で国政レベルも含めて議論が展開されている状況を見る中で、やはり我々の視野に入れるべき状況として、将来の道州制というものを一つ視野に入れてきたというような考え方でございます。そういう中で、私どもの県、やはり中部地方の中での中枢性、または拠点性を高めていくという課題、これは喫緊の課題だというような認識でございます。そういう私どもの県の中枢性、拠点性を高める上で、やはり陸・海・空にわたります交通基盤の整備、これがやはり地域間競争を打ち勝つためにも本県としてまだまだやるべき課題が多い県だというような認識を持ってる次第でございます。
 そういった中で、ただいまフライトロードについて、あるいは尾道松江線についても御意見を賜った次第でありますが、やはり時間、距離の短縮、高速性、定位性といった道路機能の確保、こういう点について、まだまだやはり私どももやるべき課題が多いという認識でございます。ただし、ここで厳しい財政事情にあることも確かでございます。できるだけコスト縮減といった工夫も図りながら、機能向上を早急に図っていきたいということで、私ども引き続き続行をさせていただきたいと思います。

広島中央フライトロードの残り20キロの整備はやめるべきだ

○意見(辻委員) そういう考えは、今の県政を進めていく上で私はお捨てになったらいいと思うんですよ。地域間競争に打ち勝っていくというようなことで地域一番手になって、そして基盤整備をどんどん進めていくというようなことですけども、拠点性とか、あるいは中枢性とか、そういうことを言われますけれども、そういうことで、どんどんどんどん大型事業に税金をつぎ込んでいって、そして大きな借金をつくり出すということも事実です。こういう厳しい状況のもとで、新たなこういうふうな大型道路づくりについては私は検討し、見直していかなきゃならない時期に来てると思いますよ。
 先ほどの道路アクセスの問題といえ、既存の現道があれば、国道との結節点も確保すれば十分できますよ。こんな自動車専用道だけをどんとつくるような、そういうふうなフライトロードのようなものは、今後残り20キロはもうおやめになるべきだと、そのことを申し述べて終わりたいと思います。

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