広島県議会文教委員会で8月18日、日本共産党の藤井とし子議員は、県立高校の入試制度について質疑しました。
昨年度の入試から、選抜1(推薦)が無くなり、2日に分かれて行われていた学力検査が1日での実施に、自己表現が新設ーなどの変更がありました。
藤井議員は「一日で5教科の試験と自己アピールカードを記入することは負担が大きい」など、現場の先生の声を紹介し、「学力検査を2日間に分ける、個人カードの事前提出などで生徒負担を軽減してはどうか」と提案。高校入学者選抜制度推進課の今川浩之課長は「多くの県が学力試験を一日で実施している」と答えました。
藤井氏は「入試問題の正答率が4割そこそこで難しすぎる」という声も紹介し、「基礎学力がどの程度定着しているかを問う内容に改善すべきだ」と要望。また、定員内不合格者が今年64人、昨年95人もいる問題では、「人員配置や財政措置も講じて、課題のある生徒も受け入れるべきだ」と要望しました。同課長は「平成26年から学びの変革を重視し、思考力・判断力もみている」「合否は校長の判断が基本だ。一人ひとりの進路実現は課題だと認識している」と答えました。
学力テストについて、「学校間の序列をつけ、過度な競争をあおっている」などの問題点を指摘し、中止を求めました。
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