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県教委とマクドナルドの連携協定 一企業の利益につながる関係をもつべきでない (2月9日、文教委員会、藤井敏子議員)

2024/03/01

 広島県議会文教委員会で2月9日、日本共産党の藤井とし子議員は、広島県教委が同月6日にマクドナルトと連携協定を結んだことを「行政が一企業の利益につながる関係を持つべきでない」と批判しました。

 同社が都道府県や市町村の教委と連携協定を結ぶのは初めて。連携事項は、中学生の職場体験受け入れ(県内57店)や同社の環境保護活動を紹介する出前事業、人材育成プログラムを活用した教職員研修などです。

 藤井議員は、「県教委が一企業と協定を結ぶことは、社会的にはマクドナルドの商品を宣伝することになる。公正公平であるべき行政が、一企業の利益につながるような関係をもつべきではない」と指摘しました。

 同社の人材育成プログラムで教職員研修をすることに対して、藤井議員は「教育の場を株式会社の論理と組織に変えようとしているのか」と批判。県教委の官製談合問題に触れて「広島県の教育への信頼を取り戻すためにも公平公正な教育を取り戻すことが必要だ」と強調しました。

 
 
流域下水道事業は指定管理者制度になじまない (建設委員会、2月9日、河村晃子県議)

2024/02/14

 広島県議会の建設委員会で2月9日、日本共産党の河村晃子議員は、流域下水道事業の指定管理者制度への移行方針が出されたことに対して「公共性が強く、収益が見込めない事業で指定管理者制度になじまない」と、公共として管理・運営するよう再検討を求めました。

 県の流域下水道は現在、県が事業運営・施設整備を担い、公社が維持管理(処分場・ポンプ場の運転監視などは民間事業者へ再委託)で運営しています。
 
 県は現在の課題として、@人口減少等により施設の老朽化に伴う更新費用の増加A技術者の確保や技術・ノウハウの継承―などをあげており、25年6月を目処に指定管理者制度の移行を基本とした「流域下水道事業の管理運営の見直し方針」をまとめる予定です。

 河村議員は、「指定管理者制度は、2018年からの4年間で827件が指定取り消しになっている。他の運営形態との費用は比較をしているのか」と質問。上下水道総務課の大島孝教課長は「指定管理者の撤退にならない仕組みを考えたい。費用比較はしていない」と答弁。河村議員は「今の説明では納得できない。技術者の確保の課題解決のためにも、県が正規職員を雇用し育成することが必要だ」と主張しました。

 
 
私立高校への就学支援金制度の拡充を (文教委員会、1月19日)

2024/02/06

 日本共産党の藤井敏子広島県議は1月19日の県議会文教委員会で、県内の高校生の3割が学んでいる私立高校への就学支援金制度の拡充を求めました。

 県では独自に私学の授業料軽減制度を設け、世帯収入350万円までは保護者負担額を0円にしました。一方で年収350万〜590 万円は月9千円、年収590万〜910万円は月3万2100円、年収910万円以上は全額負担としています。

 藤井氏は、年収590万円以上910万円未満世帯は590万円未満と比べて約4倍と負担が重くなることを指摘し「早期の改善が必要」と迫り、「この対象世帯でも月9千円にするための県の追加額はいくらか」と質問。学事課の佐々木康弘課長は「22億円」と回答しました。

 藤井氏は、東京都が来年度から600億円かけて私立を含むすべての高校で、現在設けられている支援の所得制限を撤廃し、平均授業料年48万4千円まで支援を決めたことを紹介。69億円もかけて建設した叡智学園での一部のエリート育成を進める県の姿勢を批判し「すべての子どもの教育の底上げに力を入れてほしい」と要望しました。

 
 
CO2削減状況報告の義務化を (建設委員会 1月19日)

2024/01/22

 広島県議会の建設委員会で1月19日、同月末に開かれる「福山港港湾脱炭素化推進協議会」についての提案があり、日本共産党の河村晃子県議は「多くの企業に参加してもらい、CO2削減状況報告の義務化を検討する」ことを求めました。

 国が2050年カーボンニュートラル実現のためCO2排出量の約6割を占める港湾地域の取組を開始。これに合わせ、県は1月31日に有識者、関係企業、関係団体などで構成する第1回協議会を立ち上げ、24年度中に「港湾脱炭素化推進計画」を策定・公表する予定です。

 河村議員は「どの範囲までの企業を参加対象にするのか」と質問。高橋直樹港湾漁港整備課長は「脱炭素化に取り組んでいる企業には個別にヒアリングし、その他の企業についてはその都度考えていきたい」と答えました。

 河村議員は「多くの企業に参加してもらう必要があるが、決定的なのは、全国で2番目にCO2排出量が多いJFE西日本スチール(株)福山工場だ。実施状況の公開を義務化して企業の社会的責任を果たしてもらうべきだ」と要求。同課長の「企業の報告の義務化についてはお答えできる状況にない」との答弁に対し、河村議員は「強制的にしないと地球が守れない。再生可能エネルギーの活用を抜本的に増やすなど県は目標達成に向けて、執念をもって取り組んでほしい」と要望しました。

 
 
中山間地域の稲作農家への支援強化を (中山間地域・スポーツ・文化振興特別委員会 1月17日)

2024/01/18

広島県議会の中山間地域・スポーツ・文化振興特別委員会で1月17日、日本共産党の藤井とし子議員は、中山間地域の農家が米づくりで食べていけるよう県の対策強化を求めました。

 同委員会では、24年度主食用米の「生産の目安」に関わる概要や対応等の資料が提出されました。生産の目安は昨年と同水準の11万1800d(県農業再生協議会が設定)であり、今後の対応は「主食用米の消費が回復傾向にあるものの、作付面積の減少により供給量の維持が懸念される。需要に応じた生産体制が構築できるよう検討する」とあります。

 藤井議員は「今年は需要が増えるとのことだが、広島で多い家族農家が続けていける支援策が必要だ」と主張しました。また、「離農される農家の土地を引き継ぎたくても水路から改善が必要で、補助が2戸以上との要件は厳しいとの声が寄せられている」と、現在の支援要件の緩和などきめ細かい支援策を求めました。

 牛などを飼い、肥料や飼料を自分達で賄うアグロエコロジーへの受け止めを質問すると、向井雅史農水産振興担当部長は「昨年度から、鶏糞を水田で活用する取り組みを行っている」と応じました。

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