日本共産党の河村晃子広島県議は18日の県議会建設委員会で、県が進める「県営住宅再編5箇年計画」の拡充や工事中断中の広島高速5号線二葉山トンネル、大幅な遅れが予想されている鞆未来トンネルについて質疑しました。
5箇年計画(2021年〜)では、一部は建て替えで新しくしながら、60年には供給戸数を約5千戸も減らす方針です。
困窮世帯数に対する県営住宅の供給率が17%であることについて河村氏は「これで十分だと考えているのか。コロナや物価高騰で困窮世帯は増えていると思うが、県の認識は」と質問。住宅課の奥野功貴課長は「次期計画において低所得世帯の推移を見ながら供給戸数を考えていく」と回答しました。
河村氏は「県営住宅に入りたくても入れない」という多くの寄せられた声を紹介し「昨年の入居倍率と、最大値」を問うと、奥野課長は「平均では2・5倍。最大は52倍で一部、需要と供給のアンバランスが生じている」と答えました。
河村氏は、世帯数に対する公営住宅の割合が全国平均4・0%に対し、広島は3・4%と低い数字も示し、「便利な場所に新しく県営住宅を作ること、民間賃貸住宅では当たり前の浴槽や網戸をつけるなど県営住宅の拡充が必要だ」と重ねて要望しました。
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