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広島県議会文教委員会で6月22日、日本共産党の藤井敏子議員は、図書館リニューアル、県立高校の統廃合について質疑しました。
15校で11万4000冊以上が廃棄
県立学校の図書館リニューアル事業は2018年から、平川理恵教育長と親しい児童文学評論家の赤木かん子氏の指導のもとに進み、15校で11万4000冊以上が廃棄され、約1万3000冊が購入されています。
藤井氏の「購入した本の内、赤木氏自著の本の割合は」との質問に、高校教育指導課の小野裕之課長は「1割程度」と答え、藤井氏は「自著の相当数を購入リストに入れる赤木氏のやり方を誰もおかしいと思わなかったのですか」と追求。同課長は「最後は校長の判断で購入された」と答えるのがやっとでした。
図書館整備は現場の意向を尊重すべき
藤井氏は「平川教育長がすすめる民間企業への丸投げ手法では現場を混乱させるだけ。図書館整備は現場の教員や司書の意向を最大限尊重し、子どもの実態に合わせて行うことが大切だ」と主張しました。
県立高校統廃合計画は中止を
県では「一学年一学級規模の県立高校は全校生徒数が2年連続80人を下回れば統廃合の対象になる」との「基本計画」の下、現在、湯来南(広島市佐伯区)、上下(府中市)、東城(庄原市)、西城紫水(同)の4校がこの基準にあてはまっています。
藤井氏は、東城高校の文化祭が今月、地域の文化センターで開かれ、参加した住民の「素晴らしかった。生徒全員が輝くのは小さな東城高校の大きな魅力だ」との感想を紹介。「教育長は来年は統廃合対象校の文化祭を訪問してはどうか」と提案しました。
藤井氏の質問に、学校経営戦略課の沖本勝豊課長は「80人未満というのは国の基準ではない」と答え、「それなら県の裁量でできる。地域の合意のえられない統廃合をしてはならない」と強調しました。
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